<富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 事前情報◇9日◇石坂ゴルフ倶楽部(埼玉県)◇6580ヤード・パー72>
首を痛めて棄権した昨年11月「大王製紙エリエールレディス」以来、5カ月ぶりの国内ツアー戦に臨む渋野日向子にとって、日本での試合は「楽しみな気持ち」が大きい。コースで明るく笑い、仲間たちと楽しく過ごす姿も印象的だ。ただ、その試合には「いいきっかけをなんかつかめたら」という期待も込めている。
日本ツアーから聞こえてくるニュースは、刺激になるものが多い。公式練習日の8日には、同じ岡山県出身で2学年後輩のルーキー・佐田山鈴樺とラウンド。さらに、こちらも岡山県勢で昨年のプロテストに合格した同学年の鳴川愛里のプロ入りもうれしい話題になった。
「岡山でずっと一緒にやってきてたし、2コ下でも同じような世代ではある。小学校の時から2人とも知ってるから、この舞台で戦えるのはすごくうれしいこと。鈴ちゃん(佐田山)との練習ラウンドは、自分たちも大人になったんだなと思って感慨深かった。というか、負けられないなと思いました」
上記した2人以外にも桑木志帆、尾関彩美悠ら、岡山出身の“後輩選手”も増えてきた。「小さい頃から知ってる子たちとレギュラーツアーで、日本のこの大きい舞台で戦えるなんて、当時は夢にも思ってなかった。なんかね、面白いですよね」。国内ツアーはそんな感傷にも浸れる場所になっている。
これだけでなく、ツアーの先輩たちの活躍も気持ちを高めるものになっている。3月「Vポイント×SMBCレディス」では、同じマネジメント事務所の笠りつ子が5年ぶりの勝利。また、その翌週の「アクサレディス」を制した永峰咲希の優勝も奮い立たせられるものだった。
「岡山県勢だけでなく、りつ子さんの優勝はずっと向こう(アメリカ)で見てましたし、永峰さんの4連続バーディ上がりも見ました。すごい刺激を受けますよね。考えさせられると言うか、より頑張らないとなと思えることが多いです」
ここまで米ツアーは3試合に出場し、決勝まで進んだ試合は1試合。浮上へ歯を食いしばる時期が続く。「ショットはそんなに悪くない。パッティングが悪くて噛み合わないことが多かった」と課題を挙げ、今週はパッティングコーチとともに、入念にボールを転がす姿も見られた。
初日は同学年の小祝さくらと、米ツアー組の竹田麗央とともにプレーする。日本のファンの熱い声援など、多くの力をもらう3日間になる。(文・間宮輝憲)
