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蛭田みな美の今季好調の要因は飛距離アップにあり 「体重も筋肉量もあまり変わっていないけど」

悲願の初優勝を達成するなど今季メルセデス・ランキング20位となった蛭田みな美。好調の要因は“飛距離アップ”にあった。

所属 ALBA Net編集部
杉本 夏希 / Natsuki Sugimoto

配信日時:2023年12月9日 12時00分

今季初優勝を挙げた蛭田みな美が来季はさらなる飛躍を目指す
今季初優勝を挙げた蛭田みな美が来季はさらなる飛躍を目指す (撮影:上山敬太)

「今までで一番いいシーズンになって、本当にみなさんの応援のおかげだったと思います」と話したのは、8月に開催された「CAT Ladies」での悲願の初優勝を含め、トップ10に8度入る活躍を見せ、メルセデス・ランキング20位で今季を終えた蛭田みな美。今季の活躍の要因は”飛距離アップ”にあった。

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「トレーナーさんを変えて10ヤードくらい伸びました」。昨季はドライビングディスタンス236.50ヤードで48位だった蛭田だが、今季は245.49ヤードまで伸ばし、23位に浮上。「体重も筋肉量もあまり変わっていない」が「出力が変わった」という。

「例えば、ジャンプをするにしても、100%の力で飛ぶというトレーニングをしていました。1回のジャンプにどれだけ本気を出せるかという感じ」と、自分の持っている力を最大限引き出すためのトレーニングに時間を割いてきた。

10ヤード変われば、セカンド以降で1番手は短いクラブで狙える。「前より短い番手で打てるので、バーディチャンスにつく確率が上がりました」と話すように、平均バーディ数やパー4、パー5の平均スコアなどの各スタッツにも大きな改善が見られた。今季好調の要因は“飛距離アップ”にあったことがよくわかる。

飛ばし屋の仲間入りを果たした蛭田に、先日発表された2028年から“飛ばないボール”が採用されることになった件について聞いたところ「正直まだ分からない部分がある」としつつも、「男子とか、すごい飛ばす人だけかなって。女子はあまり関係しないのかもって思っています。でも、条件はみんな同じなので。(距離が出なくなる分)スコアは出しづらくなるかもしれませんね」と、比較的前向きにとらえていた。

そんな蛭田の来季の目標は「今年以上の結果を残すこと」。複数回優勝し、メルセデス・ランキングもさらに上位を目指す。そのためにも「さらに10ヤードの飛距離アップ」を画策する。「どうしてもシーズン中は筋肉量が落ちてしまうので、まずは戻したいですね。トレーニングに力を入れようと思います」と、このオフは体を元の状態に戻し、さらに自分の力を引き出せるよう鍛錬を重ねる。蛭田の来季の飛ばしっぷりに注目したい。

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