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「トップをキープできてよかった」 鈴木愛は6度目完全V、19年以来の年間複数回優勝へ

鈴木愛が貫録の首位キープ。今季2勝目へ視界良好だ。

所属 ALBA Net編集部
笠井 あかり / Akari Kasai

配信日時:2023年9月2日 19時10分

2日目もしっかりとスコアを伸ばした鈴木愛。年間複数回優勝は目前だ
2日目もしっかりとスコアを伸ばした鈴木愛。年間複数回優勝は目前だ (撮影:米山聡明)

<ゴルフ5レディス 2日目◇2日◇ゴルフ5カントリー美唄コース(北海道)◇6472ヤード・パー72>

元女王が今季2勝目(通算19勝目)、そして自身6度目(短縮競技のぞく)の完全Vに王手をかけた。初日6アンダーの単独首位で滑り出した鈴木愛が「70」でプレーし、後続に1打のリードをもって最終日へと向かう。

鈴木愛といえばこのポーズ【写真】

1番をバーディで滑り出すと、3番からはボギーとバーディが交互に来る流れに。「全体的にあまり良くなかった」と調子がなかなか上がらないなかでも、後半にはチップインを含む連続バーディも奪って、その座をキープすることができた。

2日連続で『26』パットを並べたが、パッティングの名手としては不満が残る。「悪くはないけれど、惜しくも入らなかったり、ちょっとラインが違って入らないというのも結構あった。どれだけストロークが良くても結果が大事だと思うので」。バーディチャンスが少なく、逆にロングパットばかりを打ち続けた一日には、疲れも溜まった。

それでも、暴風雨のように荒れた初日で首位に立ち、引き続き風が強い2日目も耐えることができた。「悪い中でもアンダーで回れたのは良かったし、トップをキープできたのは良かったなと思います」。鈴木との1打差を追いかけるのは、今季2勝を挙げている19歳・櫻井心那。鈴木が首位で最終日に入った8月の「楽天スーパーレディス」では、2打差からの逆転を許した相手でもある。負けるわけにはいかない。

そのためには、アイアンショットの改善が急務だ。フェースが開いて右に飛んだり、逆に被って左に飛ぶなど左右へのミスが多かったというが、「上半身が突っ込み気味。風が強い中での傾向だと思う」と修正ポイントは明確になっている。

2017年、19年に賞金タイトルを獲得した元女王。シーズン7勝を挙げて無双した19年以来となる年間複数回Vは、もう目の前だ。(文・笠井あかり)

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