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イ・ボミの黄金期を支えた清水重憲キャディが“男泣き” 「家族みたいな存在」

大ギャラリーに迎えられ、日本ラストゲームを終えたイ・ボミ。最後は笑顔と涙が交錯した。

所属 ALBA Net編集部
神吉孝昌 / Takamasa Kanki

配信日時:2023年10月21日 06時33分

清水キャディが男泣き イ・ボミのラストゲームで感極まる
清水キャディが男泣き イ・ボミのラストゲームで感極まる (撮影:福田文平)

<NOBUTA GROUP マスターズGCレディース 2日目◇20日◇マスターズゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6495ヤード・パー72>

2015、16年に賞金女王に輝き、日本女子ツアーの一時代を築いたイ・ボミ(韓国)が日本ツアーでのラストゲームを終えた。

ボミもノリさんも涙【写真】

予選ラウンドは、先週、送別会を開くなど日頃から親交がある上田桃子と小祝さくらと同組。2日目は、ボミにはサプライズで2人ともピンクのウェアで登場した。「私のイメージがピンクでそれに合わせてくれてビックリ。2人とも似合っていたし、私のことを好きでいてくれて本当にうれしい。2人のプレーを見て本当に尊敬しているし、一緒に回って忘れない最高のプレーを頭に残せてよかった」と最高の仲間たちとラウンドをともにした。

18番のプレーを終えると、グリーン脇には日本ツアーでしのぎを削ってきた仲間たちが待った。さらに、試合終了後には、クラブハウス内で引退セレモニーが行われ、選手や関係者がピンクのオリジナルTシャツを着用。ボミはサプライズで次々と花束を手渡され、ねぎらいの言葉を受け取った。「感動した。感謝以上の言葉があれば渡したい」と涙を流した。

そして、忘れてはならないのは、ボミが全幅の信頼を置いた清水重憲キャディの存在。11年前の2012年、この大会で初タッグを組んだこの2人。13年の国内メジャー「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」ではこのコンビで初優勝を挙げ、清水キャディは涙を流した。

その後、15、16年の賞金女王を始め、二人で17勝。ボミの全盛期を共有した。そして、この黄金コンビが約4年ぶりに復活、再びボミのバッグを清水キャディが担いだ。

「ありがとうございましたと言えなかったです(笑)。“家族“みたいな存在ですね。久しぶりに会っても距離感がない感じだったので。調子が悪くても、いいイメージを作ってくださって、クラブの選択、グリーンのライン、全部私が楽しくできるように教えてくださったので、おかげさまで最後のゴルフが楽しかったです」と相棒との最後のラウンドを振り返った。

引退セレモニーには、清水キャディも参加。ピンクのTシャツ姿で花束を持って現れ、感極まった清水キャディは“男泣き”。大粒の涙を流してハグをし、ボミに感謝の言葉を伝えた。(文・神吉孝昌)

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