<ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 2日目◇26日◇利府ゴルフ倶楽部(宮城県)◇6600ヤード・パー72>
2011年テスト合格のプロ16年目・福山恵梨が、悲願の初優勝へ「気持ち」という言葉を何度も口にした。今年の「ワールドレディスサロンパスカップ」に続き、2度目の単独首位で迎える最終日。勝利への思いは強い。
首位と1打差の4位からスタートした2日目も、好調を維持。「これくらい速い方が、イメージが出て回りやすい」という得意の高速グリーンも、初日が26パット、2日目が28パットと安定感を生み出している理由だ。グリーン右のカラーからパターで15メートル先のカップを狙ってバーディを奪った7番など、この日は4つあるパー3のうち3つでバーディを記録。グリーンも味方になっている。
17年の3勝など下部ツアーでは通算5勝を挙げているが、ここまではレギュラーツアーになかなか定着できずにいた。これが191試合目のレギュラーツアーで、自己最高位は22年「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」の2位。優勝争いに加わった今年のサロンパスカップも、最終日に「77」とスコアを落とし、6位という結果に終わった。
だが、このメジャーでの優勝争いは、今回の糧にもなる。「あの時の緊張感はすごく独特だったし、ギャラリーもすごく多かった。あのなかでプレーできたことが、自分のなかで大きな自信にもなっているので、それを思い出しながら回りたい」。再びチャンスが訪れた。
6月の「ニチレイレディス」から、予選落ちと決勝進出を交互に繰り返してきたが、2週前にコーチにスイングを見てもらい、ショットのまとまりが戻ってきた。「小さくゴルフをしていたというか、振り切れない部分があった。出球の管理ができるようになってきました」と、ショット面にも手応えが戻っている。
ここで優勝すると、プロ転向から5537日目での初優勝。1988年のツアー制施行後では、4991日目で勝利した同学年の工藤遥加を抜き、ツアー史上2番目の長さとなる(1位は7242日の鬼澤信子)。「(狙うのは)優勝一択です。それしか考えてない」。メルセデス・ランキングは52位で、初シード圏内まであとわずかだが、頭にあるのは“優勝”の2文字だけ。
周りのスコアは気にせず、「私も伸ばさないと」ということだけに集中した2日目。今年2月10日には33歳になった。逃げ切りをはかる最終日も、“気持ちで”バーディを積み重ねていく。(文・間宮輝憲)
