<ゴルフ5レディス 初日◇4日◇ゴルフ5カントリーみずなみコース(岐阜県)◇6531ヤード・パー72>
20歳とは思えない落ち着いたプレーぶり。上品な雰囲気すら漂わせる福田萌維から意外な言葉が飛び出した。
「いいときは絶対にキレていない。ヨネックスもパットが入らずに、優勝できる流れじゃないなと思ったけど、最後までキレずにやろうと思った。最後はバーディ、イーグルで上がることができて、そういうことがあるんだと思ったんです」
プロ2年目で最も優勝に近づいた6月の「ヨネックスレディス」。首位と3打差の7位タイから出た最終日はグリーン上で苦戦し、スコアを伸ばせなかった。だが、我慢。最後はバーディ、イーグルで締めて「70」。自己最高の5位タイでフィニッシュし、キレないことの大切さを改めて学んだ。
この日は8番からの3連続など6バーディを奪い、キャリア3度目のボギーなしも記録した。だが、1番で2.5メートル、2番、5番は3メートルと序盤はチャンスを逃し続けた。
「バーディを獲れずに、ちょっともったいなぁと…。でも、キレないでよかったです」
6番パー4で残り120ヤードの2打目をピン手前5メートルにつけ、上りのスライスラインを沈めて待望のバーディ。後半は12番で9メートル、13番では8メートルと長い距離をねじ込んでスコアを伸ばした。
QTランク54位でスタートしたプロ2年目のシーズンは、ここまで15試合に出場してトップ10入りは4度ある。リランキングは22位で突破し、現在の暫定リランキングは11位。メルセデス・ランキングは51位に上げ、初シードを狙える位置で勝負の秋を迎えている。
「今年の最初の目標はリランキングを突破することだったけど、少ない試合数で突破できてすごく自信になった。今は毎週トップ10に入れる選手になりたいです」
目標はもちろん初優勝。だが、トッププロへの階段を「一歩ずつ、少しずつ上ってきていると思う」というスタンスを変えるつもりはない。
「まだ優勝争いもしていない。もちろん優勝はしたいけど、まず最終日最終組で回りたい。そこで何か得られたら、優勝にまた一歩近づくんじゃないかな」
7月の「大東建託・いい部屋ネットレディス」で初優勝した加藤麗奈とともに、2024年のプロテストに現役高校生で合格した。
「唯一の同い年の同期なので、すごく意識します」
それでも、欲張らずに一歩ずつ。6月に20歳になったばかりの2年目は、やっぱり大人だ。(文・臼杵孝志)
