<ゴルフ5レディス 初日◇4日◇ゴルフ5カントリーみずなみコース(岐阜県)◇6531ヤード・パー72>
当時の記録を見ると長い時間の流れを実感する。優勝者はジュリー呂(台湾)、2位にはプレーオフで敗れた大場美智恵が入り、1打差の3位タイに木村敏美ら。2001年に今回と同じコースで行われた「ゴルフ5レディス」。出場者の中に当時、小学6年生だった金田久美子がいた。
「もう25年前か…。なんか、もうオバさんじゃん。あのときは恥ずかしくて、プロの人と顔を合わせることができなくて、ずっと下を向いていた。『挨拶できない』って怒られていました」
11歳347日のツアー初出場は、16年の「ヨネックスレディス」にアレクサ・パノ(米国)が11歳288日で出場するまでツアー最年少記録だった。それから四半世紀。37歳になった元祖天才少女は“晴れのち曇り”の初日のプレーに苦笑いを浮かべた。
「前半のアウトの距離の短いホールでしっかりバーディを獲っていけば、(後半は)波に乗れると思ってやっていた。まあ、乗れなかったんですけどね。前半は楽しかったなぁ」
3番で最初のバーディが来た。3メートルを沈めた5番からは圧巻の5連続。7番パー4は残り130ヤード、9番パー4は残り150ヤードの2打目をともにピンそば1メートルにつけた。後半はバーディなしの1ボギー。毎回のように最も易しいホールとなる10番パー5で、この日唯一のボギーを叩いた。フェアウェイからグリーンを狙った残り198ヤードの2打目を右に大きく曲げ、ボールはレッドペナルティエリアに飛び込んだ。
「イージーなホールだけど、自分的にはよくやるんです。右にふかしてしまった。悪い記憶はよく覚えているので、コース自体のイメージも本当はよくないですね」
連続バーディの自己最多は、まだアマチュアだった08年のこの大会でマークした6連続。コースは同じみずなみC。プロではこれまで2度ある記録に並んだが、「生意気だったかな。今の自分が見たら、『なんだコイツ』と思う」という昔の自分を超えることはできなかった。それでも、表情は明るい。
「きょうもそうだったけど、最近はゴルフが楽しい。とにかく明日が大事なんで頑張ります」
時計の針を再び25年前に戻すと、01年大会に出場し、今週も出場しているのは金田とあと1人だけ。「ちょっと待って、う~ん、分かった。志保さんだ」。正解。当時プロ2年目だった大山志保は50位に入った。金田はトータル16オーバーの103位で予選落ちだったが、「すごくキレイだった」という同じ組で回った東尾理子の存在はセクシーなウエアとともに鮮明な記憶として残っているという。
21世紀元年の01年からツアーに出場し、プロとしても18年目を迎えた。始まりの地で首位と3打差の4位発進。アマ時代も含めてツアー557試合目となる思い出の地で、新たな歴史を刻みたい。(文・臼杵孝志)
