国内女子ツアーは、非シード選手を対象に年2回の『リランキング』（以下RR）を導入している。これはQTなどで決まった開幕時の優先出場順位をシーズン途中に入れ替える、というもの。“現時点で調子のいい選手がより多くの試合に出場できるように”することが目的となる。メルセデス・ポイントをベースに順位付けされたランキングによって決まり、上位30位付近までが中盤戦のほとんどの試合に出場できる目安となる。第1回は6月14日開幕の「ニチレイレディス」終了後に実施。その動向は？

先週は獲得ポイントが大きいメジャー大会「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」が行われた。RR突破に向けても正念場となる一戦で、大きくジャンプアップに成功したのが竹内美雪。そこまで9試合連続予選落ちで獲得0ポイント（pt）だったが、メジャーを単独8位で終えたことで94ptを荒稼ぎ。RRも14位まで浮上し、中盤戦出場権確保へ大きく前進することになった。

また同大会15位タイという結果で56ptを獲得した山路晶も、RR15位までアップ。こちらもシーズン序盤は予選落ちが続き調子が上がらなかったが、ドライバーとパターが安定したことで2試合連続でのトップ15入り。夏場の出場権が約束されそうだ。このほか29位タイで終え18.14ptを手にした宮田成華がRR26位と、ボーダー付近からの上昇に成功している。

現時点のRR1位は河本結（349.90pt）で、以下、2位に鶴岡果恋（307.07pt）、3位に小林光希（238.21pt）が続く。昨年の第1回RRの30位が97.48ptだったことをふまえると、今年もこの辺りがボーダーラインになりそうだ。なお開幕時に対象選手のひとりだった臼井麗香は、3月の「アクサレディス」優勝により来シーズンいっぱいまでの出場権を獲得したため、RRからの“卒業”が決まっている。