<樋口久子 三菱電機レディス 最終日◇1日◇武蔵丘ゴルフコース(埼玉県)◇6690ヤード・パー72>
最後、外せば負けが確定する3.5メートルのバーディパットをねじ込み、首位の佐久間朱莉に並ぶ意地を見せた。「もちろん入れるつもりでした。ラインが微妙だったので、キャディさんとも悩んだんですけど、それが結果的に入ってくれました」。
その直後、佐久間に3メートル強のバーディパットを決め返されて、小祝さくらの2位が確定したが、通算12勝を誇る実力者が、最後までその勝負強さを見せつけた。
ラウンド後の開口一番は「悔しい」だった。昨年、左手首を手術し途中でツアーを離脱しながら、今年の開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」で復帰。それ以降、初めての優勝に近づいたが、あと一打及ばなかった。それでも「全力でやりきりました」と、普段通りのおっとりとした口調で話す。
2位は復帰後の最高順位。「夏には(違和感は)なかった」と、左手首の状態も問題なしを強調する。「よくなってきているけど、まだもったいないミスもたくさんあるので、そこが優勝できない要因かなと思う」。ボギーは2つ叩いたものの、16番では本人も「奇跡的」と振り返る、目が覚めるようなショットからバーディも奪った。完全復活へも、あと一歩という印象だ。
同組で回り優勝した佐久間については、「最後もそうですけど、何ホールも“さすがだな”というパットがたくさんありました。入る気しかしないというか、そういうパットのよさを持ってる選手だなと本当に思いました」とその勝利を称える。
初優勝した2019年の「サマンサタバサレディース」から毎年、勝利を積み重ね、現在7年連続で継続中。新型コロナウイルスの影響で20-21年シーズンが統合されたため、シーズンに換算すると6季連続で、今年も勝って7季連続とすれば歴代5位タイに浮上する。本人に連続記録への意識はないというが、「残り数試合ですけど優勝を目指して頑張りたい」と最後まで勝利を諦めない。
この日は、24年に結婚した桂川有人が国内男子ツアー「バンテリン東海クラシック」で勝利を挙げた。先週、韓国で行われた欧州ツアー「ジェネシス選手権」に続く連勝。これについては「2週連続ですよね。すごいな」と話した。
次週は日米共催の「TOTOジャパンクラシック」に出場する。「海外で戦う日本選手もたくさん出るし、自分もついていけるように、来週もこの流れで頑張りたいです」と、“日本ツアー代表”として出場する大会へ意気込んだ。(文・間宮輝憲)
