<EARTH MONDAMIN CUP 事前情報◇24日◇カメリアヒルズCC(千葉県)◇6699ヤード・パー72>
今大会には普段の日本ツアーでは見られない選手が数人参加している。日本ツアー4度目となる“キューティフル”ことパク・ヒョンギョンや、昨年大会(33位)に続いての参戦となるパク・ミンジら韓国勢のほか、台湾ツアーを主戦場とするタイのパチャラジュタール・コンクラファン、そしてセキ・ユウティンの妹で中国ツアーでプレーするセキ・ユウリという顔ぶれだ。いずれも大会のグローバル化を目指す主催者による推薦での出場だが、舞台裏では出場が認められなかった選手もいたという。
大会によっては海外から招へいした選手を招待選手と呼ぶこともあるが、規定上はいずれも主催者推薦での出場。ツアーメンバー以外が出場する際には臨時プロ登録という手続きが必要となり、そこには世界ランキング300位以内(大会の7週前時点)という基準がある。
今回のメンバーで、これを満たしていないのがセキ。日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は「主催者から推薦の話があり、理事会で承認しました」と説明する。規定には世界ランキング300位以内とは別に“その他海外のプロフェッショナルでトーナメント事業部が承認した者”というカテゴリーがあり、セキはこれに該当。特定の試合での成績ではなく「過去の実績を総合的に判断した」としている。
対する主催者サイドに話を聞くと、JLPGAの承認を得られなかった選手もいたことが分かった。大会実行委員長でありアース製薬上席執行役員の松下弘征氏は、「この大会は『マスターズ』を目指す、世界一の大会を目指すということで始まっているのに、海外の選手がいないとドメスティック(自国内)な大会になってしまいます。世界の前にまずはアジアの大会にしようということで、今回はアジア、オセアニアの各ツアーにトップ選手、できればナンバー1の選手を推薦してほしいとレターを出しました」と選手選考の経緯を説明。そのうえで、オーストラリアツアーから推薦された選手がJLPGAの承認を得られなかったことを明かした。
「我々としてはまずJLPGAに『こういう選手を推薦したい』と相談するんです。セキ選手は(世界ランク)350位ぐらいで登録いただけたんですが、オーストラリアの選手は(同)560位ぐらいでNGでした。この辺りのさじ加減はよく分からないんですけど、JLPGAも国際化したいと言ってるので、あまり基準と離れていなければ、臨時登録していただけるのだと思います」。セキは昨年の中国ツアーでポイントランキング1位。3月には世界ランキング349位(現在は409位)まで浮上しており、これらが実績として評価されたのだろう。
いずれにしても、2022年「日本女子オープン」以来、2度目の日本ツアー出場となるセキにとっては大きなチャンス。「日本で試合に出られるのは嬉しいです。ギャラリーが多くて中国ツアーとは雰囲気も違いますね。目標は決めていないんですけど、自分らしいプレーをしたいと思っています」。10歳から16歳を日本で過ごしており、流暢な日本語で話した。
世界ランキングについては推薦での出場が可能になる300位ではなく、プロテストを2次から受験できる400位以内を意識していたという。日本のプロテストは2020年から挑戦しており、23年の最終プロテストでは合格ラインに2打差まで迫った。今年は目論見通り2次からの受験。今大会での活躍だけでなく、この経験をプロテスト合格という結果に繋げたい。(文・田中宏治)
