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“天然系”アマ荒木優奈が自己最高3位発進 同級生・菅楓華と同組「早くプロとして戦いたい」

プロテストを控えるアマチュア・荒木優奈が好発進。

所属 ライター
臼杵孝志 / Takashi Usuki

配信日時:2024年7月18日 17時19分

アマチュアの荒木優奈がプロテスト前に好発進
アマチュアの荒木優奈がプロテスト前に好発進 (撮影:鈴木祥)

<大東建託・いい部屋ネットレディス 初日◇18日◇ザ・クイーンズヒルゴルフクラブ(福岡県)◇6505ヤード・パー72>

アマチュアの荒木優奈が8バーディ・2ボギーの「66」で回り、首位と3打差の3位と好スタートを切った。インから出て、14番から3連続バーディ。後半も5番から3連続で奪うなど、ツアー出場13試合目で自己ベストの会心ラウンドだった。

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2022、23年にはJGA(日本ゴルフ協会)ナショナルチームで活躍した19歳はポテンシャルの高さを証明した。だが、自身の性格判断については、「かなりパニくって、忘れ物とかするタイプです」と意外な答えが返ってきた。「財布を持ってないけど、電子マネーだから携帯電話があれば大丈夫と思って車を運転しようとしたら、免許証を財布に入れていた」と、あわや免許不携帯で運転しそうになったこともある。

「あまり考えないんです」とうっかりミスは日常茶飯事。スタートホールの10番パー5もそんな大ざっぱな性格が災いした。レイアップを選択した2打目は、「残り80ヤードの地点まで打てばいい」と考えているうちに、前の組がホールアウトして意外と早く自分が打つ番になった。「焦りました。打つ距離だけ考えていたら、バンカーがあるのを忘れていた」。球はバンカーの縁のラフに止まり、厄介なライからの3打目もミスして4オン2パットのボギー。だが、「次のホールから落ち着いてマネジメントできた」とペースを取り戻し、6月「資生堂レディス」の8位を上回る自己最高位で初日を滑り出した。

昨年の最終プロテストはトータル6オーバーの82位で第3ラウンドを終え、“足切り”で最終ラウンドにも進めなかった。宮崎・日章学園高の同級生で、一発合格を果たした菅楓華とはきょうの予選ラウンドで同組。3月「アクサレディス」第2ラウンド以来の対決に「3年間、一緒にやってきた仲間。早く同じプロとして一緒にツアーを戦いたい」と2度目のプロテスト挑戦で合格を目指す。ひと足早くプロになった菅も「すごく楽しみにしていた。いいプレーを見せてもらったのであしたにつながる」と3アンダー発進に笑顔を見せた。

10位で終えた資生堂レディスから調子は上向き。猛暑にも「体が動くので夏の方が好きです」と話し、「今週の目標は生きて元気に帰ること。熱中症にならないように気をつけます」と軽口をたたく余裕もある。プロになる最短ルートは優勝。「頭の片隅にはあるけど、全部がプロテストのための経験、勉強。予選通過を目指して頑張ります」とパニくることなく、地に足をつけて上位を狙っていく。(文・臼杵孝志)

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