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年女・三ヶ島かなと隅田川を歩く

2019年、自身最高位となる賞金ランキング24位に入り、自身初となる最終戦に出場するなど3年連続でシードを獲得した三ヶ島かな。そんなツアーでも最も初優勝に近い女子プロゴルファーは今年24歳となる子(ねずみ)年生まれの年女。というわけで、浅草・雷門を覗かせる江戸の情緒とスカイツリーを望む近未来が共存する隅田川沿いを散策しながら、12年周期で過去、現在、そして未来を語ってもらった。

配信日時:2020年1月9日 14時01分

12年前の自分にかけてあげたい言葉は「覚悟しておけ」

回向院を出て川沿いを散策。道中にあった、おもむきのある笹が着物にはよく似合う。

花言葉は『ささやかな幸せ』。そんな奥ゆかしい言葉も似合う年頃となってきた。
この笑顔でできるのも人生を懸けているからだという

この笑顔でできるのも人生を懸けているからだという

逆に24歳となった自分は、12歳の三ヶ島かなにどんな言葉をかけるのか。

「『今もしんどいだろうけど、もっと厳しいこと待っとるけん、覚悟しとけ』って言いたいですね(笑)ジュニアのころから(柏原)明日架先輩や(種子田)香夏先輩が身近にいたから甘くない世界だというのは分かっていると思うけど、『テレビみたいな華やかさは努力せんと出てこないんだよ』というのは伝えてはおきたいですね」
時折見せるキリッとした目は勝負師であることを思い出させる

時折見せるキリッとした目は勝負師であることを思い出させる

ここでいう“覚悟”とはどういうことなのか。見た目からは想像できない泥臭い答えが続く。

「もし12歳の私がこれまで自分が通ってきた道を辿ってくるのだとしたら、心して置かないと心が折れるよということです。いや、折れてもいいんだけど、そこから立ち上がれないとダメです」

なぜ、24歳の三ヶ島かなは険しい道を乗り越えられたのか。「プロテスト(2016年の一度目)に落ちたときは、絶対に落ちられないという気持ちでQTにいきました。その覚悟が良かったんだと思う。人生懸けてきたからかな。今でも半端な気持ちではいられないと思いますよ」。あどけない表情が一気に引き締まった。

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