<日本女子オープン 初日◇1日◇宝塚ゴルフ倶楽部 旧コース(兵庫県)◇6185ヤード・パー70>
慣れた振り心地。それが調子が上がる要因につながっている。ルーキーの藤本愛菜は、「クラブセッティングもだいぶ固まった」と、バッグの中身に手応えを感じている。
「飛距離がすごく欲しくて」と、8月の「ニトリレディス」でドライバーのシャフトを入れ替えた。「飛ばす選手は魅力的だなと思って」と決断。「10ヤード伸びました」と狙い通りの効果ももたらされたが、一方で「操作性がなくて曲がってボギーを打つことが多くなりました」と失うものもあった。その週は予選落ち。続く「ゴルフ5レディス」(22位)、「ソニー 日本女子プロ選手権」(37位)でも、満足いく結果を残すことができなかった。
そこで2週前の「住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」で、昨年のプロテスト合格前から長年使用してきたグラファイトデザインの『ツアーAD UB-5(フレックスS)』を再投入。「方向性重視に戻したら(クラブの)流れもよくなりました」と、横ブレが解消した。住友生命が13位、先週の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」では9位と結果も残し、宝塚に入ることができた。
さらに今週、3番ウッドのヘッドをキャロウェイの『ELYTE』に替えた。「簡単に球が上がる」と、これも自信を持って振り切れている。さらに硬く、締まりそうなメジャーのグリーンを狙うに当たり、球の高さはアドバンテージになる。
ルーキーイヤーの今年は、これが28試合目でトップ10に8度入る活躍ぶり。メルセデス・ランキングも17位につけており、すでに来季のシード獲得は確実だ。だが、それでは満足はいかない。「優勝だけを目指しています」。初日を終え首位と2打差の4アンダー・3位タイにつけた。今、頭にあるのは頂点に立つことだけだ。
「日本女子オープン」はアマチュア時代の2023年以来、2度目の出場。この時は予選落ちに終わっているが、「クラブ選択やロングパットのタッチに成長を感じました」と話す充実の18ホールになった。「メジャーで勝った人が本当にうまい人だと思うので、この試合で優勝したいですね」。1988年のツアー制度施行後、史上15人目となるメジャーでの初優勝者を目指していく。(文・間宮輝憲)
