<ダイキンオーキッドレディス 初日◇5日◇琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県)◇6610ヤード・パー72>
2月4日、ヤマハが今年の6月を最後にゴルフ用品事業から撤退すると発表し、ゴルフ界に衝撃が走った。開幕戦でもそのニュースはトピックとなっているなか、昨年まで同社とクラブ契約を結んでいた永井花奈が7バーディ・2ボギーの「67」をマーク。5アンダーの単独首位と好スタートを切った。
ヤマハのゴルフ用品事業撤退は、永井にとっても寝耳に水のニュースだった。ただ、今季からは契約フリーになるつもりで、昨年末にはその意思をヤマハ側に伝えていたという。そのため、撤退による大きな影響はなかった。
毎年、開幕戦は緊張するという。ただ今年はクラブを一新したことが、「最初の方は(クラブの)調整で様子を見ながらという気持ちがあったんで、例年よりかは少し落ち着いた気持ちでスタートできた」と、むしろプラスに働いた。探り探りのスタートだったが、いきなり連続バーディで流れをつかむことに成功。その後はボギーもあったものの、小気味よくバーディを重ね、「全体的に良かった」と納得の一日となった。
フェアウェイキープ率は78.5%(11/14)と高水準。「ティショットも思い通りの球でフェアウェイにいきましたし、逆球も出なかったです」と、投入したテーラーメイドの『Qi4D LS』は試合でも好感触だった。さらに同社のアイアン『P8CB』も「プロアマの後に鉛を貼ったらよくなりました」と調整がハマり、パーオン率88.8%(16/18)を記録。ショットの安定感を支えた。
昨年からクラブの大半を入れ替え、現在バッグに残るのはヤマハのユーティリティ『RMX DD』と、同社の『DD-2』の6番アイアンのみ。セッティングに大幅なメスを入れたが、今のところは奏功している。
「このクラブが試合のプレッシャーがかかったところで回るとどうなるかを知りたかった。最初からすごくいいショットもできましたし、不安なく回れたと思います」
契約フリーとなり、数試合は“実験的”と見ていたが、「クラブも新しくしたので、すべてがすんなりうまくいくとは思ってなかった」と、本人にとっても驚きの結果となった。
開幕戦でスタートダッシュを決めた永井は、2017年「樋口久子 三菱電機レディス」での初優勝以降、勝利から遠ざかっている。
「1勝目の後、ずっと優勝したいと言ってますが、何が足りないかを考えています。今年は自分のスタッツですべてにおいて過去一番を目指してやっています」
昨年8月「ニトリレディス」以来となる自身5回目の首位発進と、絶好のスタートを切った。クラブも心機一転、ツアー2勝目へ確かな一歩を踏み出した。(文・齊藤啓介)
【永井花奈のクラブセッティング】
1W:テーラーメイド Qi4D LS(9.0°/USTマミヤ ATTAS RX ULTRA BLACK 5R)
3,5W:キャロウェイ ELYTE TITANIUM(15.18°/USTマミヤ LIN-Qブルー EX 5R)
3,4U:ヤマハ RMX DD(19,22°/三菱ケミカル テンセイ 1K HY 70R)
6I:ヤマハ DD-2(ATTAS FF 75)
7~PW:テーラーメイド P8CB(ATTAS FF 85)
48,54,60°:タイトリスト SM10(N.S.プロ 850GH R)
PT:テーラーメイド Spider TOUR X
BALL:タイトリスト Pro V1
