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複数回経験者イ・ボミ&アン・ソンジュが語る 賞金女王争いの重圧と展望【緊急特集〜女王の行方〜】

複数回経験者イ・ボミ&アン・ソンジュが語る 賞金女王争いの重圧と展望【緊急特集〜女王の行方〜】

所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita

配信日時:2017年11月17日 20時40分

元賞金女王のアン・ソンジュ(左)、イ・ボミ(右)
元賞金女王のアン・ソンジュ(左)、イ・ボミ(右) (撮影:佐々木啓)
いよいよ今年の賞金女王は3人に絞られた。鈴木愛が2013年の森田理香子以来となる日本勢女王となるのか、キム・ハヌル(韓国)が日韓マネー・クイーンの座につくのか。はたまたイ・ミニョンアン・ソンジュ(ともに韓国)以来となるツアー参戦初年度でタイトルを手にするのか。今回は過去に3度女王に輝いているソンジュ、2度戴冠している昨季女王イ・ボミ(韓国)に争いの中での不安や重圧について話を聞いた。

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女王争いを振り返り「精神的につらかった」と語るのはボミ。「女王になれる位置にいたので、その位置を守りたいという気持ちがすごく強くて、そのプレッシャーを強く感じていました」。思えば、昨季2年連続で女王になったときも「争うのが今年1年間ずっとしんどかった」と安どのコメントが先に発せられた。

ソンジュが重圧の中身をさらに掘り下げる。「普通にできるプレーでも、タイトルがかかると強気じゃなく弱気になってしまうところがある。“悪くならないようにしたい”という気持ちが強くなるから普通のゴルフができない。いつもなら1つ2つミスしても大丈夫だけど、女王がかかっているときにはその1つのミスがすごくストレスになる」。何度経験してもその重圧に慣れることはない。3度目戴冠の年、2014シーズンには何度も枕を涙で濡らしたという。

そんな2人が女王を戴冠できた理由に挙げるのが周りのサポート。「しんどいときも家族やキャディの清水さん、トレーナーさんやマネージャー、そしてファンの方々のことを考えた」とボミが言えば、ソンジュも「1回目、2回目は若かったので勢いでいけた部分があった。でも2014年のときはつらかった。でも、その時は今の夫がいたので。喧嘩もしたけど、彼は安心できるように横で話などをしてくれた。私が笑うように頑張ってくれたと思います。だから賞金女王になれた」

ソンジュが話した「若さゆえの勢い」を持っているのが鈴木とミニョンだ。「ミニョンと愛ちゃんのストロングポイントは一緒だと思う。若いから、怖いところがまだ分からないというか、深く考えることなく今目の前のゴルフだけに集中していると思う。そこが強い」。自身が23歳、24歳で戴冠したときのような、勢いを感じるという。

一方でハヌルの強さは経験。「韓国で賞金女王を獲っているし、年齢的なものもあって安定感がありますね。無理せずにいってるな、というのがある」。だが、それは諸刃の剣だとも。「韓国で賞金女王に2回なっているとはいえ、韓国と日本はだいぶ違うから必ずしもその経験が有利に分からない。知ってるからこその怖さもある」。キャリアがあるが故に、込み上げる恐怖心も前出の2人以上だからだ。

どちらの年齢でも女王となったソンジュでさえ、「3人の誰がなるかは予想できないですね」と話す今年の女王レース。果たして、マネークイーンの座は誰の手に--。

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