<富士通レディース 事前情報◇14日◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)◇6717ヤード・パー72>
「え!? と思いました。まず、なんで? って聞くと思います(笑)。まだ私もいるのに…。寂しいですね」
日本ツアー通算28勝、4度の賞金女王に輝いたアン・ソンジュ(韓国)が、13日に現役引退を発表した。その1週間前、家が近所だというイ・ボミからその話を聞いた申ジエ(いずれも韓国)は、突然の知らせに驚いたという。
ジエにとって、ソンジュは1歳上の先輩で、中学生の頃からの知り合い。韓国ツアーでは同期で、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを競い合った。2014年にジエが主戦場を日本に移したとき、ソンジュはすでに日本ツアーを代表するスター選手。ライバルとして幾度も優勝争いを繰り広げ、18年には賞金女王の座をかけて争った。
ソンジュは21年に双子を出産。出産や新型コロナウイルスの影響があり、19年シーズンを最後に一度、日本ツアーを離れた。そして、24年に2試合にスポット参戦したものの、以降は日本ツアーへの出場がなく、今年は永久シードを持つ韓国ツアーを主戦場にしていた。
ジエが2週前の「日本女子オープン」で達成した永久シード獲得は、ソンジュにとっても目標の一つだった。通算30勝には届かなかったが、日本で最後に優勝を挙げた大会でもある次週の「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」が、引退試合となる。
「いままで一生懸命頑張ってきたのを知っています。日本でお世話になったみなさんにあいさつできる(のはよかった)。引退は次の新しい出発だと私は思います。『お疲れ』よりも『また頑張って』と言うと思います」
長年しのぎを削ってきた、大好きな先輩の引退。寂しさをにじませながら、新たなステージへ向かう姿にエールを送り、その門出を祝福する。(文・笠井あかり)
