<ヤマハレディースオープン葛城 最終日◇5日◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県)◇6510ヤード・パー72>
昨年のプロテストをトップで合格した注目ルーキー・伊藤愛華のさわやかな笑顔が戻ってきた。プロ4戦目で初めて予選を通過して、36位タイで初賞金57万円を獲得。初日に首位発進したことを考えると、決して納得のいく結果ではなかったが、ゴルフの内容が「これまでと違う」と次につながる4日間になった。
最終日は2番、3番の連続バーディで滑り出し。「お、いいのかな」と思った次の4番でボギー。その後、1バーディ・1ボギーの「71」。プロとして2度目のアンダーパーをマークした。
4番の3パットのボギーなどミスも少なくなかった。「(4番は)外した理由がしっかり分かっています。ミスをしても自分の中で原因が分かる、次につながるようなミスに変わってきました」
スイングのミスやリズムが速い、ライン違いなどであれば練習で克服できる。開幕からの3試合は「ゴルフ以前の問題」と、昨年のように自信を持ってプレーできていなかった。
3日目に喫した「77」についても「先週までと違った内容です。去年できていたものができるようになってきました」。100位台が続いた3戦から抜け出し、「久しぶりに“ゴルフ”をやりました」と笑顔で話す。
「もっと早く予選通過したかったけど、日々成長しながらやってこられた。その成果がやっと出てくれたと思っています。応援してくれる方にも予選通過、アンダーを出せたというのを届けられたのはうれしいです」と安どの表情を浮かべる。
プロになって初賞金だが、手放しでは喜べない。「3試合連続予選落ちで遠征費はすごくかかってしまったし、両親に対して申し訳なさもあります」と、これから“赤字分”を取り返しにいく。
次の目標も明確にする。「一番の目標は優勝ですけど、トップ10入りも目標です。トップ10に入る人たちとデータを比べて、何を直したらトップ10に入れるのか振り返ろうと思っています」。プロ初トップ10入りに向けて分析を始める。
初賞金と手応えを得た今週。次週は埼玉県が舞台の「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」に出場する。母校の埼玉栄高校の後輩も大勢会場に来る。「絶対に上に行きたいですね。後輩にかっこいいところを見せたいです」。18歳のルーキーはツアーで最も若い選手のひとりだが、高校時代は後輩から“姉さん”と呼ばれてきた。後輩に戦う姿を見せるためにも、今週の結果を生かす。(文・小高拓)
