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名勝負を生み出したのは2人の“練習量”にアリ!【辻にぃ見聞】

名勝負を生み出したのは2人の“練習量”にアリ!【辻にぃ見聞】

所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita

配信日時:2017年6月27日 12時04分

激闘を終えた鈴木愛(左)と三ヶ島かな、互いの健闘をたたえ合った
激闘を終えた鈴木愛(左)と三ヶ島かな、互いの健闘をたたえ合った (撮影:福田文平)
ツアー前半戦の最後の戦い「アース・モンダミンカップ」は最終ホールまでもつれる展開に。先にバーディパットを打った三ヶ島かなが11mをねじ込み追いついたが、鈴木愛が7mを入れ返して勝負あり。鈴木の優勝で幕を閉じた。そんな見ごたえのある戦いの深層を上田桃子らを指導するプロコーチの辻村明志氏が語る。

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■平均パット数1位の鈴木愛 去年からの成長部分は“品の良いオーバー”
鈴木のスコアがトータル18アンダー、三ヶ島のスコアはトータル17アンダーと例年同様伸ばし合いとなった今大会。パターが入らない選手が次々に脱落していった。そんな中、昨年、そして今年の前半戦で平均パット数1位の鈴木愛が優勝したのはある種必然ともいえる。元々パッティングに定評のある鈴木だが、辻村氏が今年特に成長した部分として挙げるのはオーバーの仕方だ。

「鈴木さんと言えば、必ずカップまで届かせる強気なパッティングが持ち味です。それを生み出しているのが、引いてからフォローまで“心地よく加速する”パッティングです。減速して球に当たれば球の乗りが悪く、ボールに回転力がありません。心地よく加速すれば心地よい回転で転がって行ってくれます。だからカップにしっかりと届くし、去年までみたいに強く入ることもないから、50〜60cmのちょうど返しを入れやすい距離で止まってくれる“品の良いオーバー”で止まるのです。この加速することはストロークよりも大事なことだと思っています。アマチュアの方はストロークばかりに目が行きがちですが、もう一度減速していないか見直してみてください」

■名勝負を生み出したのは2人の練習量
一方の三ヶ島の長所として辻村氏が筆頭に挙げたのが練習量。今シーズンの序盤から持ち味であるパターが入らず苦しんでいたが、それでも腐らずに練習していた姿が目を引いたという。

「とにかく根性があります。パター練習しているときに中々入らなくてもずーっと同じ距離から練習していたり。練習しているときの目には“絶対上手くなる”と書いてあるように見えるんです。その練習があるから、ショットにしてもパットにしても去年より今年、開幕直後よりも今、としっかりと成長できています」

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