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涙、涙の鈴木愛「今年一番のゴルフだったけど……」

涙、涙の鈴木愛「今年一番のゴルフだったけど……」

配信日時:2017年4月30日 17時28分

崩れそうになっても懸命に戦ったが…
崩れそうになっても懸命に戦ったが… (撮影:鈴木祥)
<サイバーエージェントレディス 最終日◇30日◇グランフィールズ カントリークラブ(6,501ヤード・パー72)>

今季初優勝はまたしてもお預けとなった。プレーオフの末にキム・ハヌル(韓国)に屈した鈴木愛。「今年一番ショットもパットも良かったんです。それでも勝てなかった……」と、こぼれる涙を抑えることができなかった。「他の選手のことは考えずに、自分の最高のプレーができればいいと思っていました」と、プレーオフにまで持ち込んだ充実感と敗戦の悔しさが入り交じった。

【関連写真】途中鈴木愛は競技委員を呼んで…最終日の模様はリアルタイムフォトで!

1番のチャンスを外したものの、2番から4番まで気持ちよくバーディを重ね、「特に前半はすごくショットがよかったです」と、一気に抜け出した。ところが5番のパー5でセカンドをハザードに打ち込むミス。痛恨のダブルボギーに見えたが、ハヌルもここをボギーとし、単独トップのまま9番パー4を迎えた。「いいバーディが取れました」と、セカンドをベタピンにつけてバーディとし、気持ちよくハーフターンしたはずだった。

10番もパー5でバーディを計算できるはずだったが、「思った左から風が来ていませんでした。10番が一番悔やまれます」と、左に打ち出したティショットはこの日2度目のハザードに消えた。このホールをボギーとしてハヌルに並ばれた鈴木。その後ハヌルが連続バーディで逆転されたが、それでも肩を落とすことなく懸命に戦った。「うまく切り替えもできていたので、またバーディが来ると思っていました」。前を向き続けた。

16番では1.5メートルのバーディパットを決め、迎えた17番。絶好のバーディチャンスを決めきれず、プレーオフに突入。勝負のバーディパットを決めきれず、ハヌルに振り切られた。「納得のゴルフはできましたけど……」と声を詰まらせ、涙ながらに言葉を振り絞った。「最高のゴルフでしたけど、私より上に一人いただけだと思って、来週頑張ります」。涙をぬぐい、コースを後にした鈴木。前週3位、今週2位の好調をキープし、来週こそは1位の座をつかみ取る。

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