<ソニー 日本女子プロゴルフ選手権 初日◇10日◇片山津ゴルフ倶楽部 白山コース(石川県)◇6755ヤード・パー72>
主戦場にする米ツアーは3週間のオープンウィーク中。それだけに、「(試合の)前後だとスケジュール的にも大変だけど、真ん中(3週中の2週目)といういい週に、いい試合があってくれた」と、吉田優利が今大会を今季日本初戦に選んだのは、自然な流れだった。
1アンダーの一日については、「まずまず」と振り返る。1アンダーで迎えた前半18番では、ティショットをバンカーに入れると、2打目は右、3打目は左とラフを渡り歩き、ダブルボギーをたたいた。それでも7番パー3で1.5メートルにつけてイーブンに戻すと、最終9番は5メートルをねじ込んで、赤字に潜った。
2023年に制した「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」の過去3年間の優勝者という資格を保持していたことが、この試合につながっている。予選落ちした2週前の「FM選手権」を終えると帰国。日本では適度に休みを取りながら、スイングのチェックに時間を割いた。
「コースに行くというよりも、練習場でスイングの動作確認をして、こっち(石川)に月曜日に来て、動作と感覚のすり合わせをしていました。ヒザの使い方や捻転とかを自分で調整しながら。縦と横の距離の感覚も合わせてきました」
主戦場で予選落ちが続いた今季だが、今は光が見えている。3週前にカナダで行われた「CPKC女子オープン」では、優勝した山下美夢有に続いて2位に入った。
「“カチッ”とハマってくれる点がなかなか探し出せていなかったけど、あの試合で上位がどんな感じでスコアを伸ばすかを体験できた。戦い方や気持ちの面でも大きく変わった1試合だったと思う」。これでポイントランキングはシード圏内まで急浮上(現在は49位)。さらに上位者のみが出場できる秋のアジアシリーズの切符を手繰り寄せるなど、まさに大きな1試合だった。
先週は、「2、3回食べました」という大好物のかき氷でも英気を養った。「みんなが(吉田の)インスタを見て、一緒に行こうって声をかけてくれるんです。私も行きたいところがいっぱいあって」。この期間には渋野日向子、原英莉花ともその時間を楽しんだ。「芸術なんで、かき氷は」というほどのフリークは、こうやってオン・オフを使い分けている。
「きょうは最後にバーディを取れたのがすごい大きいですし、状態も悪くない。ティショットでフェアウェイを捉えつつ、毎日伸ばし続けないと上には食らいついていけない。自分が決めたことを守りながらゴルフができれば」
石川県では、かき氷はもちろん、「みんな言うから、それだけ美味しいんだろうな」という海鮮もまだ堪能できていないという。メジャー2勝目、そしてこの先につながる戦いにするため、いい息抜きもしながら駆け抜けていきたい。(文・間宮輝憲)
