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限定のレアパター投入が奏功 6位発進の上野菜々子「昨年ドツボにハマった」難グリーンを攻略

国内女子ツアー開幕戦。22歳の上野菜々子が2アンダーの好スタートを切った。新パターが奏功?

配信日時:2023年3月3日 10時33分

2アンダーの好発進を切った上野菜々子
2アンダーの好発進を切った上野菜々子 (撮影:福田文平)

<ダイキンオーキッドレディス 初日◇2日◇琉球GC(沖縄県)◇6560ヤード・パー72>

プロ3年目で初シードを目指す上野菜々子が、6バーディ・4ボギーの「70」。首位と4打差の6位タイで滑り出した。

沖縄特有の芝目の強いコーライグリーンに加え、ボールの転がりに影響を与える強風が吹きつける。しかも、瞬時に強さが変わるためライン読みに苦戦する選手は多い。昨年フル参戦1年目だった上野菜々子は、「死ぬほど悩まされて、(芝目や風を)考えれば考えるほどドツボにハマった」と初日37パット、2日目35パットを喫するなど101位タイで予選落ちに終わった。

「今年は(グリーン上は)何も考えずにいこうと。その場の雰囲気で。パターもいつもと違うものに替えました。7年前ぐらいのジュニア時代に使っていたパターを持ってきました」。普段はブレードとマレットの中間サイズの「2021DS72」をエースとしているが、「TR
1966アンサー2」を投入。これは2016年にアンサーパター誕生50周年を記念して、当時のオリジナルを忠実に再現した限定販売モデルである。

その作戦が見事にハマった。インスタートの出だし3ホールで2ボギーとしたが、13番パー3で50センチにつけてバーディ奪取。「すごいダフッたんですけど、フォローの風にも乗って手前から転がってくれて爆笑しました。“ぽっこんバーディ”で流れが変わりました」。

続く14番で10メートルのパットを沈めスコアを振り出しに戻すと、その後も長いバーディパットや短いパーパットを沈めるなどパッティングが冴えた。1パットのホールは10ホールで、この日のパット数は26とアンダーパーの立役者となった。

昨年はメルセデスランキング55位で初シードを逃した。今年は「シード入りと、1勝することを目指している」が、今週は「沖縄を楽しむことが目標です」と難コースを相手に肩の力は入っていない。絶好の位置で初日を終えたが「明日も同じようにできるようにしたい。分からないけど、緊張で手がぶるぶる震えているかもしれないけど」と結果は気にしていないと笑い飛ばした。

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