<ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 2日目◇26日◇利府ゴルフ倶楽部(宮城県)◇6600ヤード・パー72>
残り120ヤードの2打目を9番アイアンで20センチにつける“ほぼイーグル”というスーパーショットからスタートした一日は、残り86ヤードの3打目を52度のウェッジで1メートルにつけてのバーディで締めくくった。尾関彩美悠は、いい手応えを残したまま最終日に向かう。
前半から3つ伸ばしながら、途中、一度崩れかけた時間もある。後半折り返し直後の10番から13番の間に3つのボギーが続いた。その苦しい時間が訪れた理由については「今朝、ウォーミングアップで左の肩甲骨を痛めてしまって。ギリギリまでケアをしてもらい、体が動いている間はよかったんですけど、(インターバルで)休んだ時に固まってしまって…。後半開始前の準備運動が足りなかったのは反省です」と明かす。
それでも14番では10メートルのパットを決めて、流れを再び引き寄せた。「つったような感じ」という肩は痛み止めの薬も服用。「あとは気合で痛みを忘れようと。痛くない、痛くない…って思いながら」。おっとりとした口調から出た根性論で、報道陣の笑いを誘う。
2024年以来となるシード復帰を目指す今シーズンだが、開幕からの3試合連続など、序盤は予選落ちも目立った。それでも42位になった5月のメジャー大会「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」以降は、トップ10入りこそないが、コンスタントに決勝に進んでいる。今大会後に行われる「第2回リランキング」では、現在ランク21位につけ、終盤戦のフル出場が叶いそうな状況。あとは現在68位のメルセデス・ランキングを上げていきたい。
そんななか、2日目を終え首位と1打差のトータル8アンダー・2位タイと、22年9月の「住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」以来となるツアー優勝を目指せる位置についた。「今週はホステスプロとして、精一杯頑張りたいです」。大会を特別協賛するダンロップとクラブ契約を結ぶ選手として、ここに懸ける思いも強い。
ドライバーは『Zxi RKT TR』を、3番ウッドは『Zxi RKT』と同社の最新モデルを投入している。初めてテストをした7月の「資生堂・JAL レディスオープン」の会場で“一目惚れ”し、即投入を決めたお気に入りのクラブについては「最初に打った時からフィーリングがハマりました。曲がらないですし、球も強いですね」と信頼を置く。ダンロップのツアー担当者たちも含め作り上げた14本についても、「ドライバーは風に強いし、UTは操作性がいい。アイアンも抜けがいいからすべて気に入ってます」と、コースでの戦いを支えている。
最終日は24年の「スタンレーレディスホンダ」以来となる、8度目の最終日最終組入り。同組には、同じ岡山県出身で1学年上の先輩・桑木志帆も名を連ねた。
ツアーでは、24年の「NOBUTA GROUPマスターズGCレディース」第2ラウンド以来となる組み合わせとなるが、「全英で勝ったのを見ました。一緒に回れるのは光栄です」と笑顔を浮かべる。その後には「しっかり勉強しながら、自分もそれに乗っていけるように頑張りたい」と続けた。桑木もこの組み合わせについては、「彩美悠と一緒に回るのはひさびさなのですごく楽しみ」と大歓迎だ。
日頃からサポートしてくれる人たちへの恩返しの気持ちと、「(全英で勝った時は)ビックリしたし刺激になりました」という同郷の先輩の存在も力に、4年ぶりの通算2勝目を目指していく。(文・間宮輝憲)
