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最終組が割を食った予選ラウンド 主催者に問われる“予定通り”の競技進行【記者の目】

最終組が割を食った予選ラウンド 主催者に問われる“予定通り”の競技進行【記者の目】

所属 ALBA Net編集部
笠井 あかり / Akari Kasai

配信日時:2022年10月5日 12時36分

2日目に最終組がホールアウトしたとき、日没からは20分も経っていた
2日目に最終組がホールアウトしたとき、日没からは20分も経っていた (撮影:佐々木啓)
日本一を決めるナショナルオープン「日本女子オープン」の大会2日目。午前6時45分に第1組がスタートして、最終組がホールアウトしたのは午後5時53分。辺りは夕暮れで赤く染まるどころか、すでに薄暗くなっていた。最終ホールのグリーン脇に用意されていた投光器が煌々と光り、その灯りが消されれば、すぐさまボールは闇に包まれる。120人のフィールドで行われた競技時間は11時間以上にも及んだ。

初日はこんな暗さでした【大会写真】

各組の1ラウンドのプレー時間は4時間31分に設定されていたが、実際はそれを1時間オーバーする5時間30分。そして午前組の遅延により、午後組のスタート時間は15分遅らされ、最終組辺りでは20分も遅れる事態にさえなっていた。ホールアウト時の暗さは、まるでナイタープレーと同じ状態。こんなことが、プロの競技、さらにいえばメジャー大会で起こっていいのだろうか。私はふと、疑問に思ってしまった。

前兆はあった。初日も同様に午前6時45分に第1組目がスタートしたが、最終組がホールアウトしたのは日没時間後の午後5時30分すぎ。そのときも投光器が点けられ、なんとか最終組までホールアウトを敢行した。

なぜこんなに時間がかかってしまったのか。主催する日本ゴルフ協会(JGA)に話を聞くと、「ナショナルオープンにふさわしいセッティングにしようとすると、予選ラウンドで時間がかかってしまうのはしょうがないこと。コースが難しく、予想よりもプレー時間がかかってしまったのが原因」と返答があった。

確かに、今大会のコースには目を見張るものがあった。落としどころが絞られたフェアウェイに、入ればレイアップを選択するしかない長くて元気なラフ。グリーンを直接狙わせない空中ハザード、いたるところに待ち構えるバンカーや池、そしてボールが止まらない硬くて速いグリーン。アンダースコアで回るのは毎日数人程度で、優勝スコアはトータル3アンダー、トータルアンダーパーは2人のみ。これぞ日本一を決めるナショナルオープンであり、“ザ・メジャー”と思わせるほどの面白いセッティングだった。

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