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飛ばしだけでない、勝みなみは随一のパッティング巧者 過去イチのコースでみた女子ツアーの伸びしろ【辻にぃ見聞】

飛ばしだけでない、勝みなみは随一のパッティング巧者 過去イチのコースでみた女子ツアーの伸びしろ【辻にぃ見聞】

配信日時:2022年10月4日 13時04分

■パッティング巧者が抱く“2メートルの安心感”

空中ハザードに対するイメージ力、ラフに入ってしまったときの最善の尽くし方、池やバンカーをどのように回避するか、チャンスのパッティングを決めきるか、というような「総合力」の争いになった4日間。そのなかで頭ひとつ抜けたのは、勝みなみだった。

辻村氏が勝負どころと見たのが17番。16番を終えた時点で勝、ひとつ後ろの最終組で回っていた申ジエ(韓国)、吉田優利の3人が横一線に並んだ。だが、17番で勝がバーディ、ジエがボギー、吉田がダブルボギーとしたことで、一気に差がついたのだ。

「17番は距離が長く、L字型のグリーンは逆バンク。2打目を短いクラブで打ちたいという選手心理があるなかで、そのときはさらにアゲンストの風が吹いていました。ティショットをフェアウェイに置くことができた勝さんと、左バンカーに入れてしまったジエさんと吉田さん。ここで明暗が分かれました」

そして2メートルのバーディパットを決めきったところにも、勝の強さが表れている。「アマチュア優勝した高校生の時から、パッティングが上手です。体の形が崩れずに姿勢を残したまま打てることで、芯でボールを打ち抜けています」。勝のパーオンホールの平均パット数は1.7505でツアー1位、1ラウンドあたりの平均パット数は28.7241で6位につけ、ドライビングディスタンス6位の陰に隠れがちだが、飛ばしだけではなく実はパッティング巧者でもある。2メートルは沈められるという“安心感”を持っているからこそ、チャンスのバーディパット、しびれるパーパットを決めきることができ、流れを切らさずに勝利への流れを引き寄せることができた。

■惜敗も…申ジエの引き出しの多さに脱帽

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