まだ保育園に通っていた時、「サンタさん」にお願いし、枕元に届いたゴルフクラブを手にした。それがきっかけとなり、ゴルフに夢中に。いつもそばにいる姉と切磋琢磨を続けてきた。「双子でゴルフをやっていると、『どっちかが上だね』とか、『最近どっちかが頑張っている』とか言われるけど、それが刺激になっていました」。お互いの成績は喜びになると同時に、頑張るための原動力にもなる。それはプロ転向前も後も変わらない。
明愛の名前は、母方の祖母・愛子さんの『愛』をもらい命名。千怜は父方の祖母・千重子さんの『千』をもらって名づけられた。脈々と岩井家の物語は紡がれていく。「明愛は練習しなくてもポッとできるくらい運動神経がバツグン。私はコツコツやって、やっとできるタイプ」。双子といえど性格などは異なる。それでも、誰よりも深いつながりを力に、これからもプロの世界を家族とともに進んでいく。(文・間宮輝憲)
