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三冠への壁は“弱気”な自分 原英莉花は「心臓を高くしてプレーしたい」

三冠への壁は“弱気”な自分 原英莉花は「心臓を高くしてプレーしたい」

所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita

配信日時:2022年5月3日 17時50分

ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップレディス 事前情報◇3日◇茨城GC西C(茨城県)◇6680ヤード・パー72>

メジャー二冠の原英莉花に元気がない。「状態は悪くはないと思うのですが…、ゴルフをやるにつれて色々とダウンしてしまっていますね。前向きになるのを目指して…、生きています(笑)」。表情こそ微笑んでいるが、いつもの“元気なエリカ”ではない。

原英莉花のオフィスレディ姿【写真】

「山登りして、バンジージャンプしてる」。アップダウンの激しい現状を師匠譲りの比喩表現したのが一週間前。「全集中してここを乗り切れば、またゴルフが成長すると思います」と奮起を誓うが、そう簡単には前を向かせてもらえない。「ギアを上げたいときに心を折られるショットが多い。“あーあ、またか”ってゾーンに入っていく。ポジティブにはなれないですね」。かつて“目の前に敵がいると燃える”と話したファイターは、いまだに自分との戦いを強いられてしまっている。

弱気な自分では“メジャー”という舞台で戦えない。「いかに気持ちを切らさないかが大事。1つのミスを引きずらないようにしないといけない」。国内最高峰の戦いでは下を向いている余裕はない。

誰よりも自分が分かっている。だからこそ、難しい。「心臓を高くしてプレーできるようにしたい。一喜一憂せずにポジティブにゴルフを楽しみたい」。三冠への最大の壁はブレーキをかける自分自身。リミッターを外せたとき、まだ手にしていないタイトルが見えてくる。(文・秋田義和)

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