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最強の“下半身リード”が生み出す高スピン 植竹希望に今年は柔らかさも加わった【辻にぃ見聞】

最強の“下半身リード”が生み出す高スピン 植竹希望に今年は柔らかさも加わった【辻にぃ見聞】

所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita

配信日時:2022年4月19日 11時00分

「このコースを何度も回ったことのある選手、特にベテランの選手になるほど難しかったのかなと思います。いわゆる、あそこに行ってはダメという、速いから絶対に行ってはいけないところがなかったんです。でも、過去の経験がある選手はそのイメージがあるから躊躇(ちゅうちょ)する。だから微妙なタッチはほとんどショート。だけど経験の浅い選手はそれを知らないから攻めていける。過去の経験が邪魔をした部分があるでしょうね」

■植竹は「ツアーきっての下半身リード」

そんな“若手”有利となった戦いを制したのが植竹。初シード入りしたばかりで、23歳と若手ながら昨季のパーオン率は5位、ドライバーのうまさを示すトータルドライビング(ドライビングディスタンス順位とフェアウェイキープ率順位を合算した値)、総合的なショット力を示すボールストライキング(トータルドライビング順位とパーオン率順位を合算した値)で3位に入るなどツアー屈指のショット力を持つ選手だ。

植竹のスイングといえばスピードの速さ、手元の低さが話題に挙がることが多いが、辻村氏は「ツアーきっての下半身リード」と切り返しに良さを感じている。

「切り返しからの下半身の使い方がツアーで誰よりも長けていますね。足と腰が切り返した時に手が一瞬止まる“間”があります。下半身がターゲットを向くときに上半身が逆を向くような感覚がありますよね。だから腕が体の近くを通ってくる」

下半身でリードできると何がいいのか。それはスピンの入りだ。「クラブのヘッドの刃がボールにしっかりと入っていく。だから捉えたあと、ボールの下を潜ってスピンを入れられる。球を捉えたあとが長くて押し込める。これが手打ちならボールとのコンタクトが点のインパクトになってしまいます」。しっかりとしたスピンが効いているから、ボールが着弾地点からランを出さずに止められる。

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