そして、この流れから“きょうイチ”のショットが生まれることになる。ピンまで残り60ヤードの3打目を58度のウェッジで打つと、これがピン奥に着弾。そのままバックスピンで戻り、手前1メートル弱についた。そのショットで、グリーン周りのギャラリーからは『入れ!』 という声が挙がり、大拍手を引き出す。「あの距離で、そこまで戻るとは思わなかった。でもキャリーは思っていた通り。練習の成果が出ました」。納得のバーディで締めくくり、きっちりアンダーパーでまとめあげた。
「あしたはパーオン率も上げていきたいし、バーディももう少し増やしたい。今やっていることをやりきって、まずは予選通過ができるように」。今大会終了後に臨む、12月2日からの米ツアー最終予選会のことを考えても、この日みせた“修正力”は大きな意味を持つはずだ。(文・間宮輝憲)