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「ショットもパットも順回転」が好調の理由 キャディも驚く古江彩佳の“研ぎ澄まされた感覚”【辻にぃ見聞】

「ショットもパットも順回転」が好調の理由 キャディも驚く古江彩佳の“研ぎ澄まされた感覚”【辻にぃ見聞】

配信日時:2021年11月9日 07時00分

■大谷翔平と重なる古江彩佳の言葉

親交が深い森本キャディにラウンド中の古江の様子について聞くと、開口一番返ってきたのが「メンタルが揺るがない」という答えだった。確かに優勝争いの佳境に差し掛かっても、その行動や表情は一定をキープしているように見える。辻村氏が「メンタルの部分が大きい」と語る優勝争いの場面において、それは勝ち切るための強さにつながってくる。

また技術面でも、こんな話を聞くことができた。ティショットを打った後、古江は「今、いい回転のボールが打てました」と言って、時折満足気な表情を浮かべることがあるという。これを聞いた辻村氏は、「球の回転がすごくイメージできている選手なんだな」ということを感じ取った。

そして、この回転への意識はコースだけにとどまらない。ショット練習場のボールは、基本的には使い回されるため、なかには経年劣化などで芯がズレているものも紛れている。そのため自分のイメージとは違うボールが出ることもあるというが、古江はさらにわずかなズレをも感じ取り、「今のは私の(スイングが原因で出た回転)ではない」とハッキリ告げるというのだ。森本キャディはその姿を見て、現在、米メジャーリーグで活躍する大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)の言葉を思い出した。

ある試合で見逃し三振をした大谷は、試合後の会見で記者からこの場面について問われた。すると「あれはボール。もしまた同じボールが同じコースに来ても、僕は振りません」という答えを、自信に満ちた表情で返した。この光景を映像で見ていた森本キャディは、“自分の見極めに絶対の自信を持つ姿”を目の前にいる21歳の若き女子プロゴルファーに重ねた。

■“女子ナンバー1”の再現性あるスイングはどこに秘訣が?

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