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「今度こそ胸を張って優勝したと言える」 青木瀬令奈が4日間大会でつかんだツアー2勝目の意味

「今度こそ胸を張って優勝したと言える」 青木瀬令奈が4日間大会でつかんだツアー2勝目の意味

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2021年6月13日 18時26分

“やっと優勝できた” 激戦を制した青木の笑顔がはじけた
“やっと優勝できた” 激戦を制した青木の笑顔がはじけた (撮影:村上航)
<宮里藍 サントリーレディスオープン 最終日◇13日◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6517ヤード・パー72>

「やっと優勝できました」。4打差を逆転し、トータル17アンダーでツアー2勝目をつかんだ青木瀬令奈。優勝後のこの言葉には、2017年の初優勝からここまでに要した1470日という日数以外に、もう1つの意味が込められていた。

大西翔太コーチとトロフィーを掲げる青木瀬令奈【大会フォト】

3日目を終えトップに立っていた稲見萌寧と4打差の2位からスタート。優勝するには、3日間ノーボギーで今季6勝を誇る21歳をかわす必要があった。大会はここまで伸ばしあいの展開とあって、稲見が伸ばすことは事前に想定すべきこと。あまりに困難とも思える状況のなか、逆転を目指した。だが青木は「萌寧ちゃんも人間。ミスする時はする」と前を向いて1番ティに立った。そして照準は“優勝”以外なかった。

青木、稲見、そこに木村彩子を加えた最終組だが、序盤から3人ともパーを並べ続けた。そんななか5番パー4で1.5メートルのバーディチャンスを沈め、青木がスコアを動かした。「よし!」。ここで風向きが変わった。6番、さらに8番でもバーディを奪うと、稲見がセカンドショットのミスから9番で今大会初ボギーを叩いた。

10番で1つ伸ばして迎えた16番パー3。グリーン左手前に池が待ち構え、さらにピンも左手前というホールで青木は勝負に出た。6番ユーティリティを握ると、「池に入ったら仕方ない」と覚悟を決め、果敢にピンを攻めた。するとこれが2.5メートルにつくスーパーショットに。直前に打った稲見も3メートル弱につけたが、さらにその内側につけてみせた。これを決め、終盤で単独トップに立ち、そして逃げ切った。

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