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上田桃子が流した1時間の涙…「私、限界がきてますか?」 2年ぶりVの舞台裏【辻にぃ見聞】

上田桃子が流した1時間の涙…「私、限界がきてますか?」 2年ぶりVの舞台裏【辻にぃ見聞】

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2021年5月4日 08時30分

「まずウェッジの距離感が合っているかと聞いたら、『合ってない』と返ってきました。この距離感が合えば、7番、8番などアイアンも同じ感覚で打てる。それで60ヤードから10ヤード刻みで100ヤードまでを打ち込みました。僕がその地点に立って、携帯電話で『3ヤード足りない』とか言いながら。やはり感覚はいい選手。どんどん足元にいいボールが落ちてくるようになりました」

さらにアプローチ、パットでも“手に頼っている”という点に気づき、その原因を洗い出し。そして体、足をしっかり使ったスイング、ストロークを再度作り直した。アプローチでは、絶対に取りこぼしてはいけない簡単なものを34歳のベテランが徹底的に反復した。

■取り戻した“覇気”

「どんな名選手も基礎は怠ってはいけない。試合では引き出しも必要。でも基礎があっての応用です。基礎がない応用はただの小細工になってしまいます。引き出しが多いのは便利だけど、迷いにもなる。いつ、何を使うのか、それはシンプルでなければいけません。タンスがあっても、どこに何が入っているか分からないと全く意味がありませんから。桃子には“キャリアが邪魔するときがある”とも言いました。1度、新人のような気持ちで取り組もうって」

プチ合宿では、アプローチだけでも300〜400球をひたすら打ち続けた。こうして忘れかけていた気持ちを思い出し臨んだのが、先週のパナソニックオープンレディースだった。2日目を終え、首位に2打差の2位タイ。最終日は、瞬間最大風速20.2メートル/秒という強風のなか、バーディこそなかったが、ボギーも終盤15番で喫した1つのみと、とにかく耐え続けた。

「ショット、パット、アプローチすべてが、桃子が戦える平均点までいきました。最終日の17番では、いいショットがポロっとグリーンを外れた。まさに取りこぼせないアプローチになったんですけど、そのとき桃子のほうから、『辻さん、あれだけ練習してきたから大丈夫だよ』って言ってきたんです。あの風のなか3パットも3日間通じて0回。本当に辛抱強かったですよね」

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