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上田桃子が流した1時間の涙…「私、限界がきてますか?」 2年ぶりVの舞台裏【辻にぃ見聞】

上田桃子が流した1時間の涙…「私、限界がきてますか?」 2年ぶりVの舞台裏【辻にぃ見聞】

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2021年5月4日 08時30分

涙を流しながら、心境を吐露してから2週間ほどで、以前のように戦う姿勢に満ちあふれた上田桃子が戻ってきた。そしてすぐに優勝をつかむのは、さすがの一言に尽きる。そして辻村氏は、今後の道筋を作ることができた茨城での2日間を、こう振り返る。

「楽しかった。桃子の熱い思いも聞けた。2日目は朝5時30分から散歩に行って、海を歩いて、近くの神社にいって、スッキリした気持ちで練習ができた。それができるのが上田桃子の情熱。そして、桃子の1番いいところは、本音で話しができるところ。悪い部分を隠したり、ウソをつかない。『今、自分が登っている山はどこなんだ?』って聞いた時に、『分からない』って本気で答えてくれた。だからこそ、しっかりと向き合うことができたんです」

ツアーで数々のタイトルをつかみ、賞金女王、米ツアーなども経験した実力者が流した涙。辻村氏は「人はどん底まで落ちた時に、その真価が問われる。しっかりと戻ってきてくれました」と上田に拍手を送った。あのグリーンで見せた2人の晴れやかな表情は、この苦悩を乗り切った喜びも含まれたものだった。

解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子、山村彩恵、松森彩夏、永井花奈、小祝さくら、吉田優利などを指導。様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場の愛称は“おにぃ”。

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