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濱田茉優の最新クラブセッティング アイアンは7番から、3本のUTで確実にグリーンをとらえる

濱田茉優の最新クラブセッティング アイアンは7番から、3本のUTで確実にグリーンをとらえる

配信日時:2020年11月4日 12時00分

今季の獲得賞金はすでに1800万円を超えている
今季の獲得賞金はすでに1800万円を超えている (撮影:GettyImages)
現在25歳の濱田茉優は15年にプロテストに合格後、毎年着実に実力をつけ18年にシード権を獲得した。19年シーズンは終盤に調子を落とし、苦しい戦いとなったが、シード権ギリギリの賞金ランク50位に踏みとどまった。今年は「ニトリレディス」で3位タイに入るなど活躍、出場10試合で予選落ちはわずか2回と安定した力を発揮している。濱田はクラブ契約をしていない選手の一人。そんな濱田のクラブセッティングを見てみよう。

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ウッド系はすべて『ピン』、アイアンは『オノフ』となっている。気になるのはアイアンが7番からとなっている点だ。濱田と同じように7番アイアンからにしているプロは永井花奈、青木瀬令奈、若林舞衣子とまだまだ少ない。この3人に共通していることは、飛距離が出る選手ではないこと。それを考えると、濱田のドライビングディスタンスは昨年237.2ヤードで50位と平均的な飛距離を持っている。それでも6番アイアンを抜いて、ロフト30度の6番ユーティリティを入れている理由とは?

アイアンを提供しているオノフのツアー担当者は「実は5番から渡しているんです」という。続けて「なぜキャディバッグは7番からなのか、その辺はちょっとわからないんです。ただ、濱田プロはショットが上手い選手ですし、弾道が高く確実にグリーンをとらえることのできるユーティリティを選択したのではと思っています」と答えてくれた。

昨今の女子ツアーでもグリーンの硬さが上がっているのは事実。よりグリーンに止めるためにはスピンだけではなく、弾道の高さも必要となってきている。濱田はコースを攻略するためにアイアンではなく、高さの出るユーティリティの方がメリットが大きいと判断したのだろう。その結果、今年のパーオン率は72.90%で9位と高い数字を残している。無理せず、確実にグリーンをとらえるためのクラブ選びをすることは、スコアアップを目指している一般ゴルファーにも参考になるだろう。

一方、課題はショートゲームだという。今オフのマレーシア合宿では、濱田が師事している井上忠久コーチとともにショートゲームの練習に多くの時間を割いた。「簡単なところから確実にパーを獲る」ことが目標だと濱田はいう。昨年のリカバリー率は53.36%で93位と低迷してしまったからこその目標なのだろう。今シーズンは「樋口久子 三菱電機レディス」までの10試合消化時点で、リカバリー率は57.04%で63位と改善されてきている。

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