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収入は「3分の1」まで減少、「動画作成」や「研究」で時間を有効活用… プロキャディ達の“リアルな声”【ゴルフ界の今】

収入は「3分の1」まで減少、「動画作成」や「研究」で時間を有効活用… プロキャディ達の“リアルな声”【ゴルフ界の今】

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2020年5月7日 12時00分

プロキャディ達に今を聞いた(写真は昨年のTポイント×ENEOSゴルフ)
プロキャディ達に今を聞いた(写真は昨年のTポイント×ENEOSゴルフ) (撮影:佐々木啓)
新型コロナウイルスが依然猛威をふるうなか、他のプロスポーツ同様、ゴルフトーナメントも世界中で延期・中止が続いている。日本でもその影響は大きく、男子は6月いっぱい、女子は6月の第1週までのスケジュールが白紙になることが決まっている。そんななか“開幕”を待ちわびるのは選手、ファンのみならず、ゴルフ界に身を置く関係者も同じ。選手にとって、コース内での最も身近な味方といえるプロキャディは、今どう過ごしているのだろうか。

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■収入は大幅減…アルバイトも困難な状況

選手の傍らでバッグを担ぐだけでなく、風、芝目、距離などの状況を読み、コース上で戦略をともに練る“参謀”ともいえるキャディ。選手にとって一蓮托生の不可欠な存在だ。しかし、多くのゴルフ関係者同様、現在はキャディたちも苦しい現実に立ち向かっている。この新型コロナウイルス禍の今後の風向きまでは、誰も読むことはできない。

例えば収入面。キャディの収入は、選手の活躍に依る部分が大きい。専属契約の有無によって違いもあるが、多くの場合、『基本給+選手の成績に応じた歩合給』で成り立っている。10万円ほどが相場とされる基本給は、その週の宿泊費など経費を含むケースが多いため、『優勝で賞金の10%』、『トップ3入りで8%』などと決められた歩合の部分が、収入を大きく左右する。

だが、もちろんそれも試合があっての話。そのため中止が発表され始めたシーズン当初は、空いた時間を埋め、収入を確保するためにアルバイトをするキャディも少なくなかった。穴井詩といった選手のバッグを担ぐ喜屋武(きゃん)愛氏もその一人。例年オフはハウスキャディで生計を立てているが、今年はその期間を“延長”。それでも「自粛ムードによりコースに来るお客様が減ったことで出勤回数は多くなかった」と実情を明かし、昨年トーナメント4試合でバッグを担いだ3月の収入については「だいたい3分の1くらいまで減りました」と苦しい春になってしまった。

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