三ヶ島かなの曲がらない理由を桃子のコーチが徹底解説!【連続写真付き解説】
フェアウェイキープ、つまりティショットが曲がらない選手たちの中で、僕が今年注目しているのが昨年4位の三ヶ島かなさんです。スイングのトータルバランスが良く、ドライバーもアイアンも曲がらない。
だからこそ、この順位にいるわけですが、昨シーズンの三ヶ島さんはゴルフがうまくいかなくなると一気に気持ちが下がっていってしまうタイプのように感じました。ゴルフに対して常に向き合っているんですけど、「なんでこれだけ練習をしているのにできないの、私は!」という気持ちや怒りがマイナスになるタイプだと。気持ちのキャパシティがオーバーすると絶対良くない方に行っていた。でも、それが結構多くても上位にいるわけですからそれだけの技術があるということです。
そこにいい作用として働きそうなのが、今季から契約した青木翔コーチです。青木コーチは渋野日向子さんを飛躍的に成長させた実績があります。三ヶ島さんを見ていて、彼女は色んなことを考えていて、「あれもやらなきゃいけない、これもやらなきゃいけない。トレーニングも、スイングもやらなきゃ」と色々なことを考えていて、それが自分の容量をオーバーしたときにパンクしていたように感じました。
そこに対して青木コーチは「それならばこうした方がいい、ああした方がいい」と押し付ける感じではなく、三ヶ島さんが「こうしたいと思うんです」ということに対して、「それは間違っていると思う、それは当たっているからやっていこう」という、ある意味答え合わせをしてくれると思うんです。そうなれば考え方がシンプルになりますし、悪いものがそぎ落とされる。プレーに対して迷いがなくなって、気持ちよく振ることができると思うんです。まさに渋野さんがそうでした。