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渋野日向子が流した涙の理由 エースキャディへの「最高の贈り物」

渋野日向子が流した涙の理由 エースキャディへの「最高の贈り物」

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2019年11月25日 06時51分

パートナーの定由早織キャディ(左)とカップを掲げた渋野日向子
パートナーの定由早織キャディ(左)とカップを掲げた渋野日向子 (撮影:鈴木祥)
大王製紙エリエールレディスオープン 最終日◇24日◇エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)◇6580ヤード・パー72>

鮮やかな2打差逆転勝利で、今季国内ツアー4勝目を挙げた渋野日向子。プレーオフに備えボールを転がしていた練習グリーンで吉報を聞くと、大きく両手を広げ、それを伝えに来た定由早織キャディと抱き合った。涙を流し喜びを分かち合う2人。この時の涙の理由を聞かれると、渋野は「早織さんが初優勝で泣いちゃって、私ももらい泣きしちゃいました」と答えた。

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2人が初めてタッグを結成したのは1年前。プロテストに合格したばかりの渋野が、今季の出場権をかけて戦ったQTから。もともと昨年10月に行われていた「マスターズGCレディース」会場で、渋野のコーチを務める青木翔氏が定由キャディに『QTでうちの教え子を担いでくれないか?』と“スカウト”したことがきっかけだ。

「1年間たくさん迷惑をかけてきたので。最高の贈り物って優勝しかないなと思っていた。勝ててよかったです」。今大会前まで15試合でバッグを担いできたエースキャディだが、海外メジャー含め今年の9月までに挙げた4つの勝利はすべて別のキャディとつかんだものだった。今月上旬に出場した米女子ツアー「スインギング・スカーツLPGA台湾選手権」の時には、青木コーチから『今季中にこの2人で勝て』と“厳命”されたほど。そして16試合目でようやく実った。

ずっと渋野の心に引っかかっていたのが、8月の「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」での敗戦だった。定由キャディとともに優勝争いを繰り広げ、最終18番で5mのバーディパットのシーンを迎えた。これを決めれば優勝、パーでもプレーオフという状況。しかし、最低でも2パットで乗り切らなければいけない場面で「めっちゃ手が震えた」とまさかの3パットを喫した。「軽井沢では自滅してしまって…。あの悔しさもあったし、早織さんに担いでもらって勝ちたいと思うことが、きょうもたくさんありました」。

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