大西:ネガティブな練習はしないんですね。
青木:それが例えばプロテストを受けている子とか、ステップの子だったら僕はやると思いますけど。レギュラーツアーで30数試合やるなかで、年間を通してどれだけ予選通過して稼ぐかということが大事。シードが目標だったから、1円でも多く稼ぐこと。だから調子がいい悪い言っていられないぞって。悪いなら悪いなりにどうゲームを組み立てていけばいいかを考えましょう。その中でアンダーパーを作れるのなら、それはそれであなたにプラスなんだからという話をしましたね。
辻村:その通りだね。究極だよね、それね。
青木:桃子とかジエとかに技量で勝てるわけがないんです。「しぶこはノリと勢いしかないんだから。それで勝って来いよ」って。その勢いをつけさせました。
辻村:コーチってその時々の状態のなかで、いかにスコアを作らせることが仕事だもんね。スランプになる選手はみんな、コース内でガチャガチャとスイングいじりをやっちゃう。気持ちはわからなくもないけど、そこはプロとして徹底しておかないとダメだよね。