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畑岡奈紗が見せた米ツアーの技 ガッツの大里桃子に試合巧者のユ・ソヨン、女子OPのドラマが生まれた背景【辻にぃ見聞】

畑岡奈紗が見せた米ツアーの技 ガッツの大里桃子に試合巧者のユ・ソヨン、女子OPのドラマが生まれた背景【辻にぃ見聞】

配信日時:2019年10月9日 12時32分

結果的に30センチに寄せたこのアプローチを見た瞬間に「勝った」と思ったという辻村氏。「ウェッジのバリエーションが多い。米ツアーに行って、難しい状況を多く経験している差がハッキリと出ています」とするとともに、畑岡自身も50ヤードから80ヤード近辺の寄せを練習する時間が増えたとしているとおり、圧倒的な技術力の差だった。

■伸びしろ十分で善戦の大里 悪くてもゲームをまとめるソヨン
いわば格の違いを見せつけた畑岡と最終組を回った大里は、世界クラスの技やパワーを見せつけられても、堂々とプレーした。「今季はパットの不振に陥ったり、予選落ちが続いた時期もありましたが、ここで2位に入ったことに伸びしろを感じました」と辻村氏も話す。最近の悩みだったドライバーの曲がりも矯正。「大きく変われるチャンスではないでしょうか」と、今後の躍進を予感させるものだった。

「フェアウェイキープ率が高くなりました。今大会はラフの深さを考えると、絶対的にそこが大事。大会前、1日14回中10回はキープしないと戦えないと思っていましたが、平均で1日10.5回ですから、そこの改善も大きい」。安定したショットももちろん大里2位の理由の1つだが、「何よりもガッツがあります。崩れてもおかしくない状況であそこまで食らいついた。さらにステップアップするために、今年のオフの過ごし方が重要になるでしょう」。

同じく2位に終わった昨年チャンピオンのソヨンだが、今季は調子が上がらずに苦しいシーズンを送っていると開幕前に明かしていた。それでもこの結果を出す要因はどこにあるのか?

「まずパッティングが圧倒的にうまい。5年ほど前、米ツアーで見たときはこのパッティングがうまくて戦っているように見えましたが、その頃に比べて飛距離も上がっています。下半身が畑岡さんと一緒で、ハリがあって強い。ブレることがないのでしょう。相当なトレーニングをやっている証拠です」

辻村氏はこう考えを口にした。 これに加え、海外女子メジャー2勝のソヨンのすごみを見たシーンが大会前の火曜日。プロアマ戦に出場していなかったソヨンが練習グリーンで行っていた練習に辻村氏は、思わず見入ってしまう。

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