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短いコースだからこそ 畑岡奈紗はウェッジの距離合わせでダンクイーグルからの圧勝【勝者のギア】

短いコースだからこそ 畑岡奈紗はウェッジの距離合わせでダンクイーグルからの圧勝【勝者のギア】

所属 ALBA Net編集部
高桑 均 / Hitoshi Takakuwa

配信日時:2019年9月16日 11時26分

国内メジャー第2戦は畑岡奈紗の圧勝に終わった。世界ランキング9位が順当に勝利という結末だったが、内容的にも他の選手を圧倒するものだった。

畑岡奈紗のドライバースイング【動画】

4日間通してのドライビングディスタンスは堂々1位。パーオン率でも、72ホール中62ホールで1位。1ラウンドあたりの平均パット数28.5も1位。ショットでチャンスをつくり、パッティングも決める王道スタイル。スキのないゴルフで国内公式戦3勝目。20歳245日での公式戦3勝は最年少記録となった。

今大会は、距離が短いぶんラフが深いセッティング。フェアウェイキープが絶対とされた。400ヤード台のパー4はひとホールのみ。距離の短いセカンドや、パー5での3打目がスコアメイクのカギ。そこで畑岡が見せた精度は、やはり世界クラスだった。

4日間通じて際立ったのは、100ヤード以内。特に最終日の15番は圧巻だった。300ヤードの短いパー4で、セカンドは70ヤード。握ったのは58度のウェッジ。バーディがほしいホールで、なんとこれを直接放り込みイーグル。後続の追い上げを許さない、まさに王者のショットだった。

大会前最初の練習ラウンド。コースチェックを行った畑岡は、ウェッジの距離感を確かなものとするため、距離測定器を用いて、50度、54度、58度のそれぞれの距離を測った。自分の調子と、そこでの距離感。「中途半端な距離をチェックしたり、調整できました」と、短いクラブの勝負になると踏み、その集大成として見事なダンクイーグルを奪った。

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