「決勝トーナメントで優勝することはできませんでしたが、この大会に出場したことで、中3のときにマンデー出場の推薦をいただいたんです。それを突破して、本大会に出場したんですが、それが自分にとって初めてのトーナメント出場でした」
と永井がいうように、ジュニア・カップに出たことが、後々プラスになることもある。
「トーナメント会場で開催する大会ということもあり、将来、プロになりたい小学生は応募してくると思いますが、将来的に一人の社会人として尊敬されるようなプロゴルファーになるきっかけをつくることができるといいですね」と、ジュニア・カップに携わる松尾恵LPGA専務理事は語る。
この大会とは一切関係ないが、親からの厳しい視線に耐え切れず、ジュニアの大会でスコアを改ざんするような事実を耳にすることは少なくない。しかし、競技の性質上、ゴルフほど自分を律するうえで適したスポーツはないはず。スコアに縛られず、ゴルフの本質を早い時期から知ってもらうためにも、今大会が長く続くこと、同じような主旨を持った大会が増えることを望みたい。(文・山西英希)
