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勝みなみ優勝のカギはグリーン周りの技術、松田鈴英の魅力はアイアンショットの“分厚さ”【辻にぃ見聞】

勝みなみ優勝のカギはグリーン周りの技術、松田鈴英の魅力はアイアンショットの“分厚さ”【辻にぃ見聞】

配信日時:2018年11月20日 15時50分

スタッツをみても、ツアー屈指のパット巧者といえる勝みなみ
スタッツをみても、ツアー屈指のパット巧者といえる勝みなみ (撮影:佐々木啓)
アマチュア時代の2014年4月「KKTバンテリンレディス」制覇から4年半。先週の「大王製紙エリエールレディス」は“黄金世代”の筆頭選手と呼ばれ続けた勝みなみのプロ初優勝で幕を閉じた。2位に4打差をつける圧勝。その勝因を上田桃子らを指導するツアープロコーチの辻村明志氏が語った。

勝みなみが練習グリーンで意識づけしていたこととは?

2016年優勝のテレサ・ルー(台湾)が、24アンダーで72ホールの最少ストローク記録を樹立した大会。今年も勝が20アンダーをマークするなど、予想通りの伸ばし合いとなった。「今年のグリーンはとてもキレイで、もともと切れ方にクセもないコース。選手は気持ちよくパットに臨めるコンディションでした」と辻村氏もハイスコア合戦を予想していたというが、勝の勝因もやはりパッティングがカギとなった。

「アマチュア時代から強気のパットが勝さんの持ち味。いつ見ても“しっかりと打ち切る”という印象で、外した時には2mオーバーというのもざら。今回はそのパットでゲームを作りましたね」

今季の勝の平均パット数を見ると、1ラウンド当たりの「28.3366回」というスタッツは全体1位を誇る。さらにパーオンホールの「1.7526回」も全体2位と、グリーン上でその強さを発揮している。今大会の4日間平均パット数「27.50回」も全体1位タイ。前述したグリーン状況も、パット巧者が優位に試合を進めるうえでいい方向に働いた。

今大会2日目のラウンド終了後に辻村氏は、練習グリーン上でパット練習を行う勝が“もっとしっかり打ちたい”と言いながら、入念にボールをコロがし続ける姿を見かけたという。「芯でしっかりと打つことを意識しながら練習を続けていました」。勝自身は、予選ラウンドを終えた時点で勝機が見えていたということか。

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