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勝みなみ優勝のカギはグリーン周りの技術、松田鈴英の魅力はアイアンショットの“分厚さ”【辻にぃ見聞】

勝みなみ優勝のカギはグリーン周りの技術、松田鈴英の魅力はアイアンショットの“分厚さ”【辻にぃ見聞】

配信日時:2018年11月20日 15時50分

■ショット不振の功名?アプローチ技術が向上

今年の夏から秋にかけて、勝は「試合に出たくなかった」と話すほどの不振に陥った。8月の「ニトリレディス」から1つの棄権を含め5試合連続で予選ラウンドで姿を消した、それは「これまでに味わったことがない」(勝)というほどのスランプだった。その原因を辻村氏は「ティショット、特にドライバーにありました。曲がらず、そこそこ飛距離もある勝さんですが、調子が上がらない時には“どプッシュ”する場面も目につきました」と話す。

今季の勝のフェアウェイキープ率「55.6577%」は全体91位。今大会も56ホール中25回しかティショットがフェアウェイを捉えず、これは決勝ラウンドに進んだ57人中下から2番目の成績だ。さらに初日に関しては14ホール中わずかに2回。本来ならスコアメイクに苦しむ数字だ。

だが今回のコースはラフも短く、フェアウェイを外してもグリーンを狙うことは十分に可能。そして勝はパットも含め、グリーン周りの技術でスコアを稼いでいった。優勝後の会見では、「ティショットが曲がるようになって、アプローチ練習をこれまで以上に取り組みました」という話も口にしていた。

「選手は、ショットの状態が悪い時にはアプローチ練習を必死にやるもの。勝さんもそれがいきてきたのかもしれません。ここがよくないと平均パットも上がってはきませんから」

7月の「サマンサタバサ レディース」の会場で勝に話を聞いた時に「ショットが曲がる。真っすぐ飛んで欲しいと神頼みしています」とすでにティショットへの不安を口にしていた。“ケガの功名”か。調子が悪い部分を埋め合わせる技術を、勝はこの期間で養ってきた。

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