世界5位に狂い　平均ストローク60台のミンジー・リーは前半「43」の大たたき

＜TOTOジャパンクラシック 最終日◇4日◇瀬田ゴルフコース 北コース・滋賀県（6,659ヤード・パー72）＞

世界ランキング5位で、2位に3打差の首位から出たミンジー・リー（オーストラリア）に大きな狂いが生じた。圧倒的有利と見られたが、序盤の3、4番で連続ボギーをたたくと、7番でダブルボギー、続く8番でもダブルボギーで上がりの9番もボギーを喫し、まさかのフロントナイン「43」で大失速。後半こそ1アンダーにまとめたが屈辱の「78」、トータル7アンダー・15位タイで大会を終えた。

【写真】それでも笑顔は絶やしませんでした

今季の平均ストロークは「69.64」でツアー3位。まさかの展開に、「前半は最悪で、すべてうまくいかなかった。連続ダブルボギーはなぜ起きたかも分からない」としたが、「締めくくりは悪かったけど、たった1日のこと。2日間はいいプレーができたという前向きな気持ちで最終戦に臨みます」と、2週後のシーズン最終戦に向けて、サバサバした表情だ。

難コースセッティングの海外女子メジャー大会を除けば、「78」は今季のワーストスコア。これまでが「75」だっただけに、自身も信じられないという表情で、むしろ諦めがつくというもの。「1回の悪いラウンドだけを見て、どうこういってもしかたない。大会ではいいときもあれば悪いときもある」と、視線は前を向く。

今週の結果を持って、今季の賞金ランキング1位はアリヤ・ジュタヌガーン（タイ）に決定。すでにプレーヤー・オブ・ザ・イヤーもジュタヌガーンに決定しているが、最終戦はミンジーにとって、締めくくりと同時に、口直しのリベンジの大会となる。（文・高桑均）