<東建ホームメイトカップ 3日目◇11日◇東建多度カントリークラブ・名古屋 (三重県)◇7090ヤード・パー71>
「もっとレベルアップできれば、いいスコアも狙えると思う」。女子プロゴルファーの寺西飛香留は、課題を胸に3度目の国内男子ツアーを終えた。
スコアは「79」「78」で予選落ち。各日ともにバーディは1つ奪ったが、それ以上にボギーが重なった。パーオン率は第1ラウンドが27.78%、第2ラウンドは50%とチャンスを十分に作れず、アンジュレーションのあるグリーン上でも「ショートパットでちゃんと打ち出せなかった」と課題を残した。
ドライバーのキャリーは260ヤード。157cmと小柄ながら、豪快なスイングから繰り出す飛距離は最大の武器だ。7090ヤードのセッティングではあるが、セカンドが届かない不安はない。それだけに、このパーオン率には「技術がまだまだ」と自らに言い聞かせた。
昨年は同大会に加え、「前澤杯 MAEZAWA CUP」にも出場。今大会でも男子選手に交じり、パッティンググリーンでひたむきに練習を重ねる姿が印象的だった。
「内心はちょっと…」。女子選手はただ一人。やはり心細さはあった。それでも「出るからには一人の選手として振る舞いたいし、堂々としようという気持ちでした」。その芯は強い。
男子プロの技術を肌で感じられるのは、寺西にとって大きな財産だ。「間近で見られるのは、私だけ」。不安もあるが、それ以上にゴルフへの向上心が勝っている。
今年は女子のプロテストに専念するため、昨年は男子QTを見送り、ツアーメンバーから外れた。2年連続で最終まで進みながら突破できなかった悔しさもある。
「男子ツアーは成長の糧になる」。他の女子選手にはない経験を積み重ねたことは大きな強み。今大会の悔しさもきっと8度目のプロテストに生きてくるはずだ。(文・齊藤啓介)
