<ANAオープン 初日◇17日◇札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コース(北海道)◇7006ヤード・パー72>
一時単独トップに立っていた浅地洋佑は終盤に乱れて、4アンダーの10位タイ発進となった。先週はDPワールド(欧州男子)ツアーのQスクール1次予選に挑戦。ドイツ会場で9位に食い込み、2次進出を決めて帰ってきた。昨季はアジアンツアーで初優勝を果たし、今季はLIVゴルフでプレー。海外で成長したゴルフを輪厚にぶつける。
サウジアラビア政府系ファンド(PIF)の撤退により、今後の先行きが不透明になっているLIVゴルフだが、浅地にとっては貴重な成長の舞台だった。「飛距離も伸びたし、いろんな球の打ち分けもできるようになりました。ああいうレベルの中でやっている方が自分もレベルアップできるんだと感じましたね」。
これまでは海外と言ってもアジアツアーを中心に考えていたが、よりレベルの高い場所を追い求めるようなった。「今の自分に行けるチャンスがあるのはDPだけだったんで、DPのQスクールを受けているって感じです」。2次は4会場ともスペインで行われ、いずれも10月29日から11月1日の日程。ここを通過すれば、翌週に再びスペインでファイナルステージが待つ。
そんななか、この日はショットに不安を抱えながらのスタートだった。「今年はずっとショットが良くて、パターに悩んでいたんですけど、パターが良くなってきたら、今度はショットがおかしくなりました。ルーティンも週替わりみたいな感じでいろいろ試しています」。初日はシャローイングを意識しているような動きをしてから実際にショットに入っていたが、「明日はまた変わっていると思います」と苦笑いを浮かべた。
ショットに不安がある中で、初日は残り2ホールの時点で7アンダーとスコアを伸ばした。ところが、8番で「乗った場所が遠かったのであれは仕方ない」と3パットのボギー。最終9番パー5は2打目を左サイドにOBとしてダブルボギーを叩いた。
「ラフからだったんですけど、ライが良かったんで色気が出ました。ライが良過ぎてテンプラOBです。最初から(打ち直しで入れた)右のバンカーでも良かったんですけど、そこまで流れが良かったんで、入れたくなくてちょっと左を狙ったのがアダでしたね」。ホールアウト直後は険しい表情でドライビングレンジに向かったが、約1時間の練習を終えると、冷静に最終ホールのプレーを振り返った。
「(ホールアウト後の)練習はラウンド中より良かったけど、寝て起きたら変わってるかもしれないんで、また明日の自分に聞いてみます。きょうは誤魔化しながらフェアウェイに打てていたけど、これが4日間は続かないんで、なんとかショットを整えたいですね」。再び海を渡る前に、成長した姿を日本で見せておきたい。(文・田中宏治)
