<リシャール・ミル チャリティトーナメント 3日目◇26日◇朱鷺の台カントリークラブ(石川県)◇6838ヤード・パー70>
プロ3年目の25歳・出利葉太一郎が、首位と6打差の7位から出たこの日、8バーディ・1ボギーの「63」をマーク。トータル13アンダー・3位タイに浮上し、最終日は首位と5打差から逆転、ツアー初優勝を狙う。
この日は、今大会に主催者推薦で出場している米ツアー通算12勝のバッバ・ワトソン(米国)と同組でラウンド。練習日に「一緒に回れる機会があればいいなと思いますし、すごく楽しみです」と話していた希望が、3日目にかなった。
「バッバ選手と一緒に回れることが、きのう夕方に決まって、すごく楽しみにしていましたし、そのなかで僕がどれだけ自分のゴルフができるかというのは目標にしていた。すごくきょうはエキサイティングな1日でしたし、そこで(スコアを)伸ばせたことで明日も自信を持っていきたい」
出利葉はドライビングディスタンス312.00ヤードで2位につけている。47歳でも豪快な飛距離を誇るワトソンより先に飛ばす場面も多く、日本の飛ばし屋として意地を見せた。
この日は10番パー4が326ヤード(予選は386ヤード)と短くなり、“1オンチャレンジホール”に設定された。ドライバーではオーバーする可能性があったため、キャディから「ピン手前のほうがアプローチしやすい」というアドバイスを受け、3番ウッドを選択。惜しくもグリーン右にキックして乗らなかったものの、寄せてバーディを奪った。
今週はパッティングも好調だ。初日が25パット、2日目が26パット、この日は28パットと、スコアに貢献。きっかけとなったのが、ルーティンの変更だ。
予選落ちに終わった先週は、思い通りにパットが打てず、土曜日に試行錯誤を重ねた。キャディと話し合い、ボールにアライメントラインを入れたことに加え、「ヘッドの重さを感じられる」ように、打つ前に右手だけで小さくパターの素振りをする仕草を取り入れた。
「これまでと違ったルーティンで挑めているので、初日はすごく緊張しましたけど、だいぶ自信を持って打てていますし、ヘッドの重さを感じて打てているので、パッティング自体改善しています」と手応えを得ている。まだ「研究中」ではあるものの、復調の兆しが見えてきている。
いい方向に向かっている今だからこそ、優勝争いを繰り広げる今週に、念願の勝利を「つかみたい」と気を引き締める。最終日最終組で回るのは、今年6月の「BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」以来、プロ転向後2度目となる。前回は最終日に「75」と崩れ、6位に終わった。今回は、その悔しさを晴らす機会でもある。
そんな今週は、ウェアのカラーにもこだわりを持って戦っている。その理由は「リシャールさんの色が黒のイメージ」というもの。大会を主催するリシャールミルジャパンのイメージに合わせ、「白黒をイメージしています。シャツはぜんぶ黒で。あしたも黒でいきたいなと思っています」と笑顔を見せた。
大会カラーのウェアで、優勝カップを掲げたい。首位とは5打差。最終日最終組で、逆転を狙っていく。(文・高木彩音)
