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通算21勝・池田勇太が3季ぶりシード復帰 「40歳になっても戦えるじいさんを見せたい」

通算21勝の池田勇太が3シーズンぶりにシード復活を果たした。

所属 ALBA Net編集部
高木 彩音 / Ayane Takagi

配信日時:2025年12月2日 07時02分

直ドラで2オンを狙う池田勇太
直ドラで2オンを狙う池田勇太 (撮影:上山敬太)

<カシオワールドオープン 最終日◇30日◇Kochi黒潮カントリークラブ(高知県)◇7375ヤード・パー72>

来季のシード権を獲得する賞金ランキング上位65人(1名は義務試合数不足のため66位まで)が決定した。そのなかで、池田勇太が3季ぶりのシード復帰を果たした。

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2022年に顎偏位症(がくへんいしょう)を発症。その影響で思うようなプレーができず、23年は25試合に出場して11回の予選落ち。賞金ランキング69位で、09年から14季連続で守ってきた賞金シードを喪失した。同年に挑んだファイナルQTも途中棄権。その後は治療に専念しながら、推薦で出場を続けてきた。

今季はQT23位の資格でスタート。リランキングを9位で突破し、20試合に出場した。前半戦は予選落ちが続くこともあったが、高額賞金大会が並ぶ後半戦で着実に賞金を積み上げ、賞金ランキング59位でフィニッシュ。15回目のシード獲得を決めた。

「みんな『大丈夫、大丈夫』と言っていましたけど、下の選手も頑張っていたので、 負けず劣らず頑張んないといけないと思っていました。先週、(シードを)決められるくらいのゴルフをしていたので、決めなきゃいけなかったでしょうし、それがまだ、ここまでノコノコやってしまうのが、自分自身の甘いところ」

大会開幕前のランキングも59位。結果次第では、下位の選手に逆転される可能性もゼロではなかった。実力者とはいえ、多少のプレッシャーがかかる状況。「68」「73」「71」と3日間を踏ん張ると、最終日は4番パー5で3打目を入れてイーグルを奪うなど「68」をマーク。最終ホールはバーディで締めくくり、思わずガッツポーズが飛び出した。

結果はトータル8アンダー・37位タイ。「もっと入れられたらよかった。外したパットも多くて、少し悔いは残ります」と課題も口にしたが、それでも来年に向けて手応えをつかんだ様子だった。

「ひさしぶりに開幕から何の気兼ねなく試合に出られるので、しっかり準備してやりたい。くま(塚田よおすけ)がダンロップフェニックスで優勝して、40歳がどうのこうのと言っていましたけど、僕も来年40歳になってシーズンを迎える。40歳になっても戦えるじいさんを見せたい」と笑顔で話す。その表情には、復活優勝への強い意志がにじんでいた。(文・高木彩音)

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