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前澤杯はバーディ合戦濃厚「有利ではあるけど…」 飛ばし屋・河本力の警戒ポイントは?

ポイントは“逆算”? 飛ばし屋の河本力が攻略法について語った。

所属 ALBA Net編集部
高木 彩音 / Ayane Takagi

配信日時:2025年4月24日 07時24分

飛ばし屋の河本力。前澤杯の攻略法は?(写真は東建ホームメイトカップ)
飛ばし屋の河本力。前澤杯の攻略法は?(写真は東建ホームメイトカップ) (撮影:米山聡明)

<前澤杯 事前情報◇23日◇MZ GOLF CLUB(千葉県)◇6652ヤード・パー70>

昨季の国内男子ツアーにおける総ヤーデージの平均は、およそ7165ヤード。今大会の舞台となる前澤友作氏所有のプライベートコースは、6652ヤード(パー70)とかなり短い。では、飛ばし屋にとって有利なコースなのか?

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2022年にツアーデビューを果たしてから、3季連続でドライビングディスタンス1位を記録している河本力にコースの印象を聞くと、「バーディ合戦になると思う」と話す。343ヤードの3番パー4や358ヤードの15番パー4など、ワンオンが狙えるホールもあり、持ち前のビッグドライブを発揮できる場面が多そうだ。

しかし、「そういう意味では有利ですけど、グリーンにたくさん傾斜があって、手前からの(下り)傾斜もある。逆に近づきすぎるよりも、100ヤード以上残ったほうがいい」と話す。グリーンの傾斜によっては、短いアプローチほど難しくなるケースもある。「セカンドショットはすごく気をつかわないといけない」。ティショットで飛距離を稼ぐだけでなく、あえて刻んでスピンを効かせやすい距離を残す戦略も必要になる。

「傾斜が強いところに乗せてしまうと、チャンスではない」。飛ばし屋に有利とはいえ、大事なのはその先。グリーン上からの“逆算”した攻略が求められる。それでも自身の強みはやはりパワーショット。新規大会として注目を集め、多くのギャラリーが見込まれる中、「(僕を)見に来てくれる人は、多分飛距離を見たいと思う。ゴルフを知らない人にも、見たことのない球を見せたい」と、観客を魅了させるパフォーマンスも心がけていく。

オフシーズンには「再現性」をテーマに練習へ取り組んだ。体感トレーニングをメーンに、スイング、ショートゲームなど「全体的に」調整を重ねてきた。飛距離という武器を磨く一方で、今季は「総合力の高い選手」を目指す。「アメリカに行きたいと思っている。そのステップを踏みたい」と、世界で戦うための準備も本格化している。

開幕前日の夕方には、強い雨が降って多くの選手が帰宅する中、アプローチ練習など最終調整に励む河本の姿があった。

今年は「勝負の年だと思っている。『そろそろやらないと』っていう自分に対するプレッシャーももちろんあります。でも、いい準備はできたと思うので、やれたらいいな」。22年の「バンテリン東海クラシック」以来となる3勝目を果敢に狙う。(文・高木彩音)

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