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「選手にとっても未知の領域」 石川遼が明かすベールに包まれた前澤杯の内幕

プロアマに7日間参加した石川遼。未知のベールに包まれた「前澤杯」について語った。

所属 ALBA Net編集部
齊藤 啓介 / Keisuke Saito

配信日時:2025年4月23日 16時50分

<前澤杯 事前◇23日◇MZ GOLF CLUB(千葉県)◇6652ヤード・パー70>

「選手にとっても未知の領域でした」。その舞台は、前澤友作氏が所有する完全非公開のプライベートコース「MZ GOLF CLUB」。異例の10日間にわたり開催された、これまでにないスケールのプロアマ戦――そのベールに包まれた大会の内幕を、石川遼が明かした。

【写真】ラウンドガールに囲まれてニッコリ

長丁場となったプロアマ戦だが、報道陣に公開されたのはこの日のみ。会場に足を踏み入れると、前澤氏所有のスーパーカーが来場者を出迎え、各組にはラウンドガールが帯同。華やかに彩られたその光景は、まるでゴルフ場とは思えないような非日常感に包まれていた。

3月には、石川とプロアマ最終日を一緒に回れるチケットが即決500万円で落札され、話題を呼んだ。1組最大3人、1枚100万円のチケットに加え、好きなプロと回る場合は別途オークション形式。まさに“夢を買う”ゴルフ体験が提供された。

通常、プロアマ戦には大会スポンサー企業の関係者が参加することが多い。しかし、今回は違う。石川は「ファンと選手が一緒にプレーするという発想は盲点だった」と語り、“誰でも参加できるプロアマ”の革新性を称賛した。

そんな“夢のプロアマ”に7日間参加した石川は、支払われた金額の重みをひしひしと感じつつ、「和やかに、最初から非常に楽しくプレーができました。お互いに自己紹介したり、出会いもあって、最後は仲良くなって終わる。非常に楽しかった」と、貴重な時間を振り返った。

また、「コースの状況が普段の倍以上、染みついた」と語り、すでに7回の下見ができたことがアドバンテージになっている様子。MZ GOLF CLUBは旧デイスターゴルフクラブで、プライベートコースとはいえ知る人ぞ知る存在。トーナメントでは通常7000ヤード超が主流だが、今回は異例の6652ヤードと短く設定されている。

「なるべくグリーンのそばまで持っていきたい」と、石川は攻めのティショットを意識。「パー4のほとんどはセカンドでウェッジを打てる」と語る。スコアの伸ばし合いが予想される一方で、「難しい二段グリーンがある」パー3も存在するため、「パー4でどれだけスコアを稼げるかが鍵になる」と見ている。

今回は予選落ちのない大会とあって、「初日から勢いに乗りたいと思わせるレギュレーション」であり、選手心理としても攻めの姿勢になりやすい。ただし、石川のスタンスは変わらない。「ゴルフのスタイルを変えるつもりはないので、メリハリをつけて臨みたい」と語った。

予選ラウンドでは片山晋呉、女子プロ・菅沼菜々と同組に。「菅沼さんとは初めてですが、プロアマで何度かあいさつはしています。緊張しますが、頑張ります。片山さんとは久しぶりですね。今年シニアツアーの開幕戦で優勝していますし、同組になると毎回しびれます」と話した。

片山との同組は2022年「〜全英への道〜ミズノオープン」第3ラウンド以来、実に3年ぶりで通算28回目。そして、菅沼との初グルーピングにも胸を高鳴らせている。国内男子ツアーの人気回復に一石を投じるかもしれないこの一戦。未知の大会がいよいよ幕を開ける。(文・齊藤啓介)

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