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初の和合戦を“超安全策”で好発進 小浦和也のモチベーションは「過去の優勝シーン」

初の和合戦となった小浦和也は、好スタートを切った。

所属 ALBA Net編集部
高木 彩音 / Ayane Takagi

配信日時:2024年5月3日 09時00分

小浦和也は初の和合戦で好スタートを切った
小浦和也は初の和合戦で好スタートを切った (撮影:上山敬太)

<中日クラウンズ 初日◇2日◇名古屋ゴルフ倶楽部 和合コース (愛知県)◇6557ヤード・パー70>

2014年にプロ転向した31歳の小浦和也は、難病を乗り越えプロ10年目にして初のシード選手として今季を戦う。今年で64回目を迎える歴史ある大会「中日クラウンズ」には初出場となり、3バーティ・ボギーなしの「67」。3アンダー・6位タイで初日を終えた。

難しい…バンカーだらけの和合コース【写真】

「少し長いパットが2回入ってくれた。あとはショットを結構安全に安全にとグリーンセンターしか狙っていなくて、そうしたらノーボギーでいけたので、そこが良かった点かなとは思います」

始めての和合戦ということもあり、情報収集は徹底。事前にグリーンの難しさを聞いていた。「結構いろんなひとからすごく難しいと聞いていて、ビビりまくってすべてセンター狙いの、“超安全策”をずっととっていたら、長いのがポコっと入ってくれて」。この日のピンポジションは横のエッジから5ヤード以内が11回と比較的に端よりが多かった。

グリーンは砲台で回りにはカードバンカーがあるホールが多いため、狙いに行きすぎると簡単にこぼれて難しいショートゲームが待ち受ける。そこで小浦はグリーンの中央を狙い、とにかくパーチャンスを拾いに行った。その結果、18ホール中16回パーオンに成功。それがノーボギープレーの要因となった。

逆に1~2メートルほどのパットが沈められなかったことに少し悔しい表情も見せる。「ラインが読めていなかったですね」と思ったところには打ててはいたが、グリーンの読みが噛み合わなかった。「やっぱり素晴らしいコースなので、ちょっと読みづらかったですね」と何度も回っているベテランたちでも難しいと言う和合に初挑戦の小浦は苦戦することもあった。

フル参戦できる今季の開幕戦は予選落ちで終えている。そこから「1ヶ月空いたので、地方の大会に出場して自信をつけてきた」とツアーがない期間も試合感覚を失わないために戦っていた。「(初日は)思った以上の結果が出たので、4月に取り組んできたことは間違っていなかったのかなと」。スイングが崩れていたことに気づきコーチとともに修正。パッティングコーチのところにも行き練習を重ね今大会に挑んだ。

これまでテレビで見ていた歴史ある中日クラウンズの舞台に自分が立つ。「練習ラウンドからずっと興奮していて、きのうもユーチューブですごいモチベーション上げてきた。過去の優勝のシーンとかずっと見返して(笑)1時間半ぐらい見ていました(笑)」と興奮が止まらなかった。「それが効いたかもしれないです」と先輩たちのウイニングパットのシーンが小浦の意欲を起こさせた。

2日目も“超安全策”のマネジメントを徹底していく。「きょうと同じような気持ちで行く。4日間競技で、まだ初日が終わったばかりなので、気を引き締めて頑張りたい」。今季初の決勝ラウンド進出を難度の高い和合で決めたい。(文・高木彩音)

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